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2010年11月13日土曜日

シンポジウム 「尖閣を忘れるな-自主防衛のほかに道はなし-」 (2010年11月13日)に参加してきた




 西部邁事務所・日本文化チャンネル桜主催による「シンポジウム 「尖閣」を忘れるな 自主防衛のほかに道はなし」に参加してきた。
 まさに時宜を得た企画であり、「尖閣ビデオ流出」がマスゴミによってミスリードされている現状においては、日本人の意識を正すために必要であろう。9月に事前申し込みをしての参加である。

 シンポジウムの概要は以下のとおり。

日時: 2010年11月13日(土) 13:00~16:30(12:30開場)
会場: 新宿住友ホール(都営大江戸線都庁前下車)、
会費: 1,500円(事前にTELまたはFAXにて予約)
主催: 西部邁事務所・日本文化チャンネル桜


 当日のスケジュールは以下のとおりであった。

冒頭挨拶 富岡幸一郎
第一部 アピールⅠ 稲田朋美(衆議院議員)
第二部 シンポジウム 「友愛の海」か「紛争の海」か-日中関係のゆくえ
 パネリスト:木村三浩、宮崎正弘、水島総、西田昌司、富岡幸一郎。西部邁(司会)
 休憩
アピールⅡ 丸川珠代(参議院議員) 
第三部 シンポジウム 「「戦後」を払拭せよ-アメリカからの独立」
 パネリスト:水島総、西田昌司、東谷暁、富岡幸一郎、柴山桂太。西部邁(司会)


 パネリストのプロフィールについて簡単にまとめておこう。

西部 邁:評論家。1939年北海道生まれ。東京大学経済学部卒業。
木村三浩:右翼民族活動家「一水会」代表。1956年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。 
宮崎正弘:評論家・作家。1946年石川県生まれ。早稲田大学中退。 
水島 総:株式会社日本文化チャンネル桜代表取締役社長。1949年静岡県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。  
西田昌司:参議院議員(自民党)。税理士。1958年京都府生まれ。滋賀大学経済学部卒業。
富岡幸一郎:文芸評論家。関東学院大学文学部教授。1957年東京都生まれ。中央大学卒業。   
東谷 暁:フリージャーナリスト。1953年山形県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。
柴山桂太:滋賀大学経済学部准教授(専攻:政治経済思想史)。1974年東京都生まれ。京都大学経済学部卒業。

稲田朋美:衆議院議員(自民党)。弁護士。1959年福井県生まれ。早稲田大学法学部卒業。
丸川珠代:参議院議員(自民党)。元アナウンサー。1971年兵庫県生まれ。東京大学経済学部卒業。 


旧約の預言者のごとく

 冒頭挨拶で富岡幸一郎は、旧約聖書のモーセの話をしていた。

 エジプトの圧政のもとにあったイスラエルの民を率いたモーセは、なぜすぐに約束の地であるカナンに入らず 40年間荒れ地のなかに民をとどめ置いたのか? それは、奴隷根性を払拭し、兵を養うためには三世代が必要だったのだというのが富岡幸一郎の結論である。
 つまるところ、現在の日本と日本国民の状況をさして言っているのだが、日本が本来の姿を取り戻すまでには、それなりの年月を要するのではないか、その覚悟をもたねばならないということであろう。

 話を聞きながらわたしは、エゼキエルやエレミヤなどの預言者(Prophet)のことを思い出していた。かれら旧約の預言者たちは、亡国の道を転落していく古代イスラエルの民に対して、度重なる警告を行ったが同朋からはことごとく黙殺され続けた。「預言者、郷里(くに)に容れられず」というやつである。

 富岡幸一郎はもちろん、自分をエゼキエルやエレミヤになぞらえて語っていたのかもしれない。文学者や文芸評論家に求められることとは、一般人のはるか先を見つめ、それを一般人に伝えることにある。
 

シンポジウムの内容

 基本的に、パネリストはみな知識階層に属する人たちであり、いたずらにエキサイトしたり、アジったりはしない。
 特定の政党や、イデオロギーや思想に基づいての発言というよりも、日本の現状を本質論にまで踏み込んで考察し、日本と日本人はどうあるべきかという思いからの発言である。

 これは上記のプロフィールを見ていただければわかることだ。

 参加者はざっと見た感じでは40~50歳台以上が中心に思われたが、若年層の参加者も少なからずいたようだ。 本日は、APEC会場となった横浜で、「尖閣問題などで中国に抗議するデモ」に、3,500人以上が参加したということだ。若年層はこちらに多く向かったのであろう。



 会場でもらった「桜新聞」(号外 2010年10月2日号「桜チャンネル」の印刷版?)を読む。



 2つのシンポジウムに一貫した主張は、端的にいえば「尖閣諸島問題」という中国による領土侵犯事件は、問題の一端に過ぎないということだ。

 この問題の本質は、領土という国家主権侵害に対して有効な対抗策をとることのできない日本政府の姿勢が、つきつめていえば、こういった政党と政治家たちを選んだ日本国民そのものの姿勢にあるということだ。

 どういうことかというと、大東亜戦争の敗戦により米国に占領された日本は、米国から与えられた日本国憲法のもと、安全保障は日米安保条約によって米国にまかせっきり、自分で自分の国を守るという気概を失っている。この状態が65年も続いているが、これこそが日本と日本人が問題なのである。
 現行憲法においても、武力による侵略戦争は否定したものの、侵略に対する防衛戦争そのものを否定しているわけではない。「日米安保条約があるから安心した」などという精神構造がそもそもの問題なのだ。保守主義者を自認する西部邁もいうように、「平和主義」(pacifism)は「敗北主義」以外のなにものでもない。

 その意味において、「尖閣問題」は中国の問題であるだけでなく、大きな問題の一端に過ぎない。ロシアに占領されたままの北方領土も、韓国に実効支配されたままの竹島も同様である。その他すべての領土を自分で守るという姿勢がない限り、まさに亡国への道を転落していくことになる。

 問題の本質は中国でも、米国でもなく、「戦後日本」そのものに起因するのである。

 私のコトバで要約すれば、ざっとこんな感じであろうか。

 シンポジウムでは、中国の問題や、核武装、その他についても活発な議論が交わされたが、内容とその是非についてはここでは論評しない。
 このシンポジウムでは、議論されたのはあくまでも思想レベルの話に終始しているので、政治経済の実態や軍事戦略、技術や経済の話がないからである。実務家である私は、どうしてもこういった側面を考えたくなる。

 私は個人的には、「尖閣問題」はより広いパースペクティブのもと、ベトナム・フィリピン・インドネシア・マレーシア・シンガポールがかかわる海洋戦略と原油輸送路であるシーレーン防衛の問題としても考えたいと思っているが、これはまた別の場で論じるべき課題だろう。
 国土防衛だけでなく、Japanese Way of Life を守るという観点からも。

 いずれにせよ、日本と日本人の現状の問題について論じた今回のシンポジウムの意義は大いにあったというべきである。さまざまな論者による発言はそれぞれ面白く、私としても参加した意味はあった。

 ところで二人の国会議員がアピールを行ったが、さすが東大卒でアナウンサー出身の丸山珠代は、聴衆に訴えるチカラが強いなと思ってみたりもした。石垣島の漁民から直接聞いてきたという話を披露していたが、ただ単に美人で東大卒の女優たちとは違うようだ。



 ただし、シンポジウムでは質疑応答の時間がないのは問題であった。


 なお、各シンポジウムの冒頭1時間くらいは編集されて、30分番組として TOKYO-MX TV の番組「西部邁ゼミナール-戦後タブーをけっとばせ-」 で3回にわたって放送されるとのことである。


「平和祈念展示資料館」に立ち寄る

 せっかく新宿まできたので、しかもシンポジウム会場と同じ新宿住友ビルの48階にある「平和祈念展示資料館」にいってきた。閉館時間は17時半であるが、入場は17時までであったので、ちょうど間に合った。今回がはじめての訪問である。



 「平和祈念展示資料館」展示内容のメインは、主に抑留者の体験再現と遺品。抑留者引き揚げ港であった舞鶴生まれの私は、シベリア抑留者の話は子どもの頃から聞かされてきたが、あらためて抑留者たちが余儀なくされた不条理な運命と苦難について思いをめぐらした。

 舞鶴はまた、日本海を介して朝鮮半島、大陸のロシア中国と対峙する関係にあり、日本海側の最前線基地である。北朝鮮の工作船を追尾した高速艇の基地であることも記憶に新しい。
 「海軍の町」軍港舞鶴、海上自衛隊と海上保安庁の基地である舞鶴は、シベリア抑留者引き揚げ地以外の顔をもつ。

 戦争は悲惨だ。だから戦争はすべきではない。
 まったくそのとおりだ。誰も否定できまい。

 しかし、戦争を仕掛けられたら戦って国土防衛するのは当然だろう。もし侵略戦争に敗れたら・・・。抑留者たちの運命と苦難を思い起こすべきだ。だからこそ、侵略戦争に敗れたらいかなる姿が待っているのかと考えなくてはいけないのである。
 「シベリア抑留経験」は、末代にわたって語り継がねばならない。

 会場を入場してすぐの細い通路の両サイドに、破局にいたるまでの昭和史が編年体で記述されたパネルがある。世界大恐慌後の日本が経済的に疲弊し、ファシズムの道を突き進んでいく年表を読んでいると、なぜか現在の日本を重ねあわせてみてしまう。

 なにかイヤな時代になってきたな、そういう抑鬱感も感じたのは否定しない。

 「平和とは戦争と戦争のあいだの短い期間である」という表現がある。
 戦争が起こらないように努力すること、戦争が起こったら逃げ回るのではなく戦うこと、これは国家間の戦争だけでなく、個人の生き方の問題であるように思うのである。

 最後に、「目覚めよ日本人!」、これだけはいっておきたい。


<関連サイト>

TOKYO-MX TV の番組「西部邁ゼミナール-戦後タブーをけっとばせ-」
・・毎週土曜日午前11時から30分。東京と東京近郊では視聴可能。ウェブには過去の放送がアーカイブにあるので視聴可能。

日本文化チャンネル桜 公式サイト
・・YouTube でも視聴可能

平和祈念展示資料館 公式サイト
・・上京した際はぜひ


<ブログ内関連記事>

「西部邁(にしべすすむ)ゼミナール」と秋山祐徳太子・・TOKYO-MX TV の番組「西部邁ゼミナール-戦後タブーをけっとばせ-」という30分番組について言及

書評 『新大東亜戦争肯定論』(富岡幸一郎、飛鳥新社、2006)
・・「戦後日本」への異議申し立て

ノラネコに学ぶ「テリトリー感覚」-自分のシマは自分で守れ!
・・ノラネコですら自分のシマ(=テリトリー)を守るのに、日本人は・・・

「かくすれば かくなるものと知りながら やむにやまれぬ 大和魂」(吉田松陰)
・・「尖閣ビデオ流出」の海上保安官の行動に思いを巡らして






(2012年7月3日発売の拙著です)







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