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■仏教を根本から捉えてみたい人には必携の「読む事典」■
「仏教"用"語」じゃないですよ、「仏教"要"語」です。
ダジャレみたいなタイトルですが、中身はすごくまじめな、しかもすごく実用的な本です。
著者は、原始仏教で使用されたパーリ語の世界的な権威で、本書では原始仏教から大乗仏教にいたるまでの仏教の全体を、「仏教要語」の解説という形をとって系統的に、わかりやすく解説してくれています。
目次を紹介しておきましょう。
第1章 仏教
第2章 三宝
第3章 三科(五蘊・十二処・十八界)
第4章 三法印、四法印
第5章 縁起説
第6章 四諦説
第7章 修道論
第8章 煩悩論
仏教って、実は精密に構築されたシステムなんだな、ということが読むとよくわかります。仏教は意外と現代的で、ロジカルだということも。
本書は、現代人が仏教を"知的に"理解するために解説してくれるスグレ本といえるでしょう。
全部最初から読んでもいいし、索引が完備されているので事典がわりに興味のあるとこだけ拾い読みするのもいいかもしれません。
仏教を根本から捉えてみたい人には必携の「読む事典」といっていいでしょう。
ぜひ一冊、手元に置いておきたい本です。
<初出情報>
■bk1書評「仏教を根本から捉えてみたい人には必携の「読む事典」」投稿掲載(2009年8月12日)
*私がもっているのは旧版の方である。新版との異同については詳らかにしない。
著者プロフィール
水野弘元(みずの・こうげん)
1901年佐賀県に生まれる。駒沢大学教授、東京大学教授、駒沢大学総長などを歴任。駒沢大学名誉教授。文学博士(東京大学)、インド・ナーランダ大学名誉文学博士。2006年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものを増補)。
<書評への付記>
この本の初版をはじめて手にしたのは、いまからもう15年以上前のことだと思う。
最初は、『現代用語の基礎知識』をもじって、『仏教用語の基礎知識』というタイトルにしたのかと思い込んでいた。学者にしてはなかなかシャレのわかる人だ、と。
しかし、あらためてよくタイトルを見ると、『仏教要語の基礎知識』とある。「用語」ではない、「要語」であった。
いやあ、まったく当方の無知蒙昧ぶりが暴露されるような話であった。
得度したわけでも、大学の仏教学科を卒業したわけでもないので、無知蒙昧ぶりも仕方あるまい、と・・・。
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