2009年6月9日火曜日

台湾メーカーのミニノート購入



 本日、秋葉原でミニノートを購入した。

 以前使っていたノートブックコンピュータは Panasonic の Let's Note だったが、会社からの貸与品だったので退社と同時に返却、現在はデスクトップのみ使用している。
 モバイル使用を考えるとノートは必要だ。 Let's Note は実に使い勝手の良いノートでたいへん気に入っていたが、個人で購入するには正直言って安くはない。
 そこで、いまはやりのミニノートを考えてみた、というわけだ。
 通信とインターネットさえできれば、それで十分なので。

 日本メーカも各種製品出している。たとえば、ソニーの Vaio はモニターが小さすぎる、東芝の Dynabook のミニノートがよさそうだが値段がやや高い、など難点がやや多い。
 そこで台湾メーカーを考えてみることにした。同じスペックなら、ブランドにカネをかけてないだけ、コストパフォーマンスはよい。
 Acer の Aspire One を考えていたが、キーボードの使いやすさを考えて、最終的に同じ台湾メーカーの ASUStek社の eee PC に最終決定した。
 モデルは、N10Jc 、色は3色から選んでシルバー、デザイン的にもなかなかよい。OSは Windows XP、メモリーは1GB、スペック的には、これだけあれば問題ない。

 MS Office 付きで、定価 57,800円を、無線プロバイダーを docomo で契約すると3万円引きになるというので、FOMAカード入れても、ハードそのものは3万円以下に抑えることができた。
 なんだか初期の携帯電話の販売モデルのようだが・・・まあ、いずれにせよ無線プロバイダーの設定をしないといけないので、docomo のしばりが2年間あるが損にはならないだろう。
 MS Office のライセンス期間も2年限定だが、どうせHDDが2年もたないので、パソコン本体も2年使うことはないだろう。
 今後、出先でブログ更新も考えてみたい。

 なお、製造は Made in China (上海)である。台湾メーカーの中国製造というパターンは、思ったより結構多そうだ。台湾も中国抜きではビジネスが成り立たないのだ。中国投資で抜き差しならない状況になってしまっている。
 製品ブランド力からいえば日本製のほうが上だが、機能さえ満足であれば台湾メーカーであってもまったく問題ない。

 パソコンはすでに完全にコモデティ製品と化している。
 世の中の大半の製品は、部品さえ集めればモジュールとしてそれを組み立てることが可能である。あとはデザインやサービス、ブランドなどの非製造的要素だが、これだけではもはや差別化は難しくなってきている。
 『ガラパゴス化する日本の製造業-産業構造を破壊するアジア企業の脅威-』(宮崎智彦、東洋経済新報社、2008)というビジネス書があるが、とくにエレクトロニクス分野では、いわゆる「モジュール化」が完全に浸透しており、日本メーカーが勝ち抜くのは至難のワザになってきている。
 「すり合わせ」型製造が必要な自動車分野も、電気自動車が主流になると、優位性を保つことが難しい。部品点数も大幅に削減される。
 
 環境的には喜ばしいが、製造業は従来の考え型の延長線上ではもはや不可能と考えるべきだろう。

 15年前にアメリカに住んできたとき、アメリカの消費者は、燃費がいいし、再販価格(resale value)が高いので日本車が人気があった。最初は驚きを感じた。だが、日本を非難してもクルマは日本車という人が多かったことに、不思議さを感じないようになっていった。
 純粋に経済的な観点にたてば、消費者は製造物の国籍にはこだわらないものである。これは日本人でも同じことだろう。
 もちろん、食料品など別だが、それでも安全性さえ確保できれば、価格の安い中国産に再びシフトすることは間違いない。

 ビジネスの側からみれば、「パラダイム・チェンジ」としかいいようがない。この点にかんしては、「500年単位」どころか、「ドッグ・イヤー」の変化を考えなければならない、のだ。