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7月7日は七夕、一年に一回だけ、織姫と彦星が天の川で出会う、というロマンチックな伝説が語られてきた。
子供のころは、短冊に願い事を書いて笹の葉につけるということを喜々としてやっていたものだが、その際に七夕は日本古来からの伝統行事と教えられてきた。
しかし長じて、実はその他もろもろの伝統行事と同様、中国伝来のもので、五節句のひとつということをと知り、なんだかがっかりしてしまった。
五節句とは、人日(1月7日)、上巳(3月3日)、端午(5月5日)、七夕(7月7日)、重陽(9月9日)だが、重要な日本の伝統行事はみなこの五節句と対応している。
さらに民俗学者の吉野裕子女史のように、日本の神道はすべて古代中国の道教に由来、などと主張されるに至っては、日本オリジナルのものなんて、実はまったくないのではないの?というアイデンティティの根幹にも触れる重大な疑念を生じさせられて、げんなりしてしまう。
まあ、そもそも日本にはオリジナルなんて存在しないのだ、オリジナルがないのがユニークなのだ、と開き直ってしまうのもひとつの行き方ではあるが・・・・
今夜も曇りがちで残念、一年に一回しか会えないのに・・・・子供時代に刷り込まれた話は、大人になってもなかなか頭から消えさらないものだ。
では童謡でも口ずさみつつ。
「たなばたさま」(権藤はなよ/林柳波作詞・下総皖一作曲)
ささの葉 さらさら
のきばに ゆれる
お星さま きらきら
きんぎん 砂子(すなご)
五しきの たんざく
わたしが かいた
お星さま きらきら
空から みてる
今でもこの童謡は、小学校では教えられているのだろうか?