2009年7月15日水曜日

いんそむにあ


              
 インソムニアとは不眠のことである。不眠症のことである。
 夜ベッドに入っても、頭が活発に働き、いろいろ考えてしまい結局いつまでたっても寝付けないこと・・・
 そんなことは時々あるものだ。とくに梅雨の明けた関東地方では、暑苦しい夜を眠れずに過ごしている人も多かろう。
 眠ろうと思えば思うほど眠れない、これもマーフィーの法則かしらん?

 インソムニアは、insomnia とつづる。ラテン語起源のコトバである。somnus は睡眠のこと、in は否定の表現、あわせて不眠。
 英語が不便なのは、こういった病名は、ほとんどがラテン語からきたコトバが多いことだ。
 もちろん sleepless(ness) と平たくいってもいいのだがが、日本語でも専門用語は漢語を使うのと同様、医学界では何かしら重々しい響きのあるラテン語を使いたがる傾向がある。

 ところで、不妊症治療はよく耳にするが、不眠症治療というのはあまり聞かないなあ。
 酒飲んでも眠れるとは限らないし、国際派エグゼクティブが時差ボケ回避のため服用する睡眠導入剤を飲めばいいのだろうが、どうもクスリには頼りたくないし・・・もちろん医者が処方してくれるのだろうが。

 そういえば、岩波文庫には昔から、ヒルティの『眠れない夜のために』という本が入っていることは知っているが、実はいまに至るまで読んだことはない。本を読んだら眠れるというものでもないし、かえって眠気が覚めて脳が活性化してしまう恐れもある(本かどうかは知らない)。 
 カラダ使わないで、アタマだけ使っていると、かえって目が冴えてしまうことも多い。

 炎天下で汗かいたあと、ひと風呂あびて生ビールをグィっと一杯でバタンキュー、というのが理想的なインソムニア解消法だろうか?
 とはいっても熱中症で倒れる可能性も高いし、まあ考えものではありますなあー。