■あなたは、(1)サラリーマン系、(2)自営業・自由業系、それとも(3)公務員・教員系 ?■
3つの属性で日本人は分類できる、と説く宗教学者の日本人論。
すなわち、(1)サラリーマン系、(2)自営業・自由業系、(3)公務員・教員系、という3分類である。
著者の分類では、現代日本人の人間タイプは、親の職業と育った環境によって、上記の3タイプに分類されるが、それぞれ人生観、金銭感といった「世界観」が異なり、当然のことながらライフスタイルや人生設計も異なっている、という。
しかも進学する大学によってさらに増幅される。東京の大学でいえば(1)は慶応、(2)は早稲田、(3)は東大、がその代表だ。
そして同じ属性どうしで結婚し、同じ属性がまた再生産されていく。
つまり、それぞれが、ほとんど異文化といってもいいほど違う世界を作り出しているのである。
いわれてみれば、なーるほど、という感想をもつ。
自分はどの類型にあてはまるのだろうか、と考えながら読むと面白い。かなり当たってるなあ、と思いながら読んだ。
また自分の友達は、同僚は、恋人は・・とひとつひとつ当てはめながら読んでみてもいいだろう。とくに金銭感覚の違いが人間関係に与える影響は大きいから。
血液型みたいに「遺伝」ですべてが決まるわけではない、むしろ「環境」の要素のほうが重要だというわけだ。
「自分探し」を余儀なくされる若者たちだけでなく、その親、またとくに進路指導にかかわる教育関係者には読んでほしい本である。
読みやすくて内容が面白いし、必ず役立つはずだ。
■bk1書評「あなたは、(1)サラリーマン系、(2)自営業・自由業系、それとも(3)公務員・教員系?」投稿掲載(2009年7月29日掲載)
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(2012年7月3日発売の拙著です)
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