2009年11月2日月曜日

川江美奈子 letters (CD)




 2008年9月発売のシンガーソングライター川江美奈子の、さまざまな歌手への提供曲を自らが歌ったコンピレーション・アルバムが、この letters である。

 実は昨年の秋まで川江美奈子のことはまったく知らなかった。

 あるコンサート(*)のメインゲストとして一番最初に登場した川江美奈子ピアノの弾き語りをした彼女の歌に一目惚れ、いや一聴惚れ、してしまったのだ。

* ふと思い出してネットで調べてみたら、「杜の響き~奉祝 明治維新140年・明治神宮御社殿復興50年」だった。2008年8月23日(土) 明治神宮会館(明治神宮内)開場17:00 開演 18:00  出演:川江美奈子、岡本真夜、葉加瀬太郎、森山良子 (登場順) 音楽プロデューサー:武部聡志。このブログには、あえて記さなかったのか、あるいは忘れていただけなのか、すでに14年後のいまとなっては思い出しようもない。(2022年9月22日 記す)

 それは、このアルバムの7番目に収録されている郷ひろみへの提供曲「ありのままでそばにいて」だった。

 その時はまだこのアルバムは未発売で、発売日がすごく待ち遠しくて仕方がなかった。

 1. つないで手(for 一青窈) 
 2. 孤独の向こう(for 平原綾香)
 3. 滴(for 今井美樹)
 4. 桜色舞う頃(for 中島美嘉)
 5. 足跡(for 今井美樹)
 6. 夢暦(for 平原綾香)
 7. ありのままでそばにいて(for 郷ひろみ)
 8. ピアノ 

 彼女の特色はメロディ・ラインだけでなく、日本語の詩にもある。

 米国で音楽を勉強したにかかわらず、いやだからこそ、日本語にこだわった、美しい日本語の詩の数々。

 英語など絶対に歌詞にまぜることのない、日本語のみで書かれた詩、そして歌われることになる詩。日本語だからこそ、日本語を母語にする者には心に沁みいる詩。

 英語で歌いたいなら、竹内まりやみたいに最初から最後まで英語の歌詞で作詞して歌うべきなのだ、と思う。
     
 「1. つないで手」は、川江美奈子は透き通りすぎており、どちらかといって一青窈(ひとと・よう)の独特なクセのある歌い方のほうが好きだが、さきにもふれた7. ありのままでそばにいて郷ひろみの甘い歌い方も悪くないがが、こちらは川江美奈子のほうが好きだ。

 歌手としての今井美樹はそれほど好みではないのだが、川江美奈子とのコラボレーション映像もある。「3. 滴(with 川江美奈子)」、「5. 足跡(with 川江美奈子)」。 

 ホルストの名曲「惑星」を日本語の歌詞で歌った「ジュピター」でデビューした平原綾香の歌唱力は折り紙付きだが、「2. 孤独の向こう」は、川江美奈子のささやくような歌い方もいい。「6. 夢暦(with 川江美奈子)」の映像も必見。 

 そして、どの歌手への提供曲でない、最後に収録された「8. ピアノ」が一番いい

 コブクロと同じく、日本語にこだわった川江美奈子。

 今夜は、私が好きなアーチストの作品を紹介しました。

 ではまた。




                

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