2013年6月18日火曜日

「スティル・ライフ」-アートで哲学してみよう

(筆者撮影)


ちょいとアートっぽい写真が撮れたのでアップします。


誰が置いたのか熟れた梅の実が一つ。
無機質な黒い金属板のうえに。
これは人が置いたのでしょう。

誰が置いたのか木の葉が一枚。
無機質な黒い金属板のうえに。
これは自然に落ちてきたのでしょう。

梅雨時の雨でできたちいさな水たまりに打ち込んだ木々。
濁った池の水面に映る木々。
宇宙が写りこんでいるみたいな感じ。

こういうのをスティル・ライフ(still life)というのですね。
日本語でいえば静物。スチール写真のスチル。

静止しているが生きているのが生命。
人工と自然。静止状態と生命活動。

水も蒸発し、梅の実も木の葉もすぐに朽ち果てる。
金属も腐食し、いずれは朽ち果てる。

この世はすべて無常。つねならず。
時の試練に耐え得るものは、ない。

形あるものはかならず滅びる。
ではいったい存在とはなにか?



図らずも、ちょいと哲学したくなる写真になりました。



(jpg の機能で色を反転させたもの 筆者撮影)


<関連サイト>

静物画(スティル・ライフ) wikipedia日本語版
・・西洋美術史の文脈における静物画の意味


<ブログ内関連記事>

「アート・スタンダード検定®」って、知ってますか?-ジャンル横断型でアートのリベラルアーツを身につける

「知の風神・学の雷神 脳にいい人文学」(高山宏 『新人文感覚』全2巻完結記念トークイベント)に参加してきた





(2012年7月3日発売の拙著です)





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