2013年7月5日金曜日

本日(2013年7月4日)はアメリカ独立=建国から237年。いや、たった237年しかたってない「実験国家」アメリカ




本日(2013年7月4日)は、アメリカ独立=建国から237年。アメリカ独立記念日(=インデペンデンス・デイ)ですね。

この日にあわせて「自由の女神」(Statue of LIberty)が再オープンという報道がされていました。

日本のようにいつできたか定かではない国とは違って(・・いちおう2月26日が建国記念日ですが、いつ国ができたかは歴史学的には不明です)、独立がそのまま建国とイコールのアメリカは、ある意味では「人工国家」です。しかも理念先行の「実験国家」。

自由の女神をアメリカに寄贈したのはフランス共和国。フランス革命の理念はアメリカ独立革命の理念に共通するものがあるからでしょう。じっさいにフランス革命において軍事的な役割を果たしたラファイエット伯爵は、アメリカ独立革命で戦った経験をフランスに持ち帰っています。

上掲の写真は、マイコレクションの「2ドル札」のウラ。めったに目にすることのないレアな「2ドル札」ですが、お札のウラには独立宣言(Declaration of Independence, 1776)の様子を描いた絵画。そしてお札のオモテは第3代大統領トマス・ジェファーソン(下の写真)。


理念先行で建国されたアメリカは、その本質においてソ連と同じく近代の産物なのです。ソ連もまたフランス革命の延長線上にある近代思想の産物です。その点、同じ英語圏といっても、英国とはまったく異なります。

「神話の国」である日本と「実験国家」であるアメリカ。価値観を同じくするとこの国の首相はクチにしてますが、じっさいには日米は水と油のようなまったく異質の存在です。アメリカに住んでいたことのあるわたしはそう言い切って問題ないと思います。

しかしそうではありながらも、超大国アメリカとは今後もつきあっていかなくてはなりません。

日本語を母語とする日本人にとっては、たいへん難儀なことではありますが・・・



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(2012年7月3日発売の拙著です)





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