「最後のフロンティア」という謳い文句でミャンマーが注目を浴びているが、ミャンマーは大都市ヤンゴンだけではない。ミャンマーは地方が面白いのだ。
ミャンマーではいまだに馬車が現役だ!
写真の馬車は観光馬車ではない。荷物運搬用の馬車である。ここは幹線道路。もちろんクルマも走っているが、このように馬車が現役で使用されているのである。しかもひんぱんにすれ違うので、主要交通機関であることもわかる。
撮影したのは2009年。急速に変化しつつあるミャンマーだが、変化が激しいのはヤンゴンなどの大都市が中心。農村部はまだまだ昔ながらの生活のままだ。
写真の馬車を後部からみると輸送用であることが一目瞭然だろう。コメ(?)をつめた麻袋が積まれている。馬は馬力があるから荷物運搬には適しているのだ。
隣に停車しているのは日本の観光バスの中古車である。HINOMARU というロゴがそのまま消されずに残してあるのはミャンマーの人たちが日本製にブランドを感じているためだ。
交通手段に使用されるのが「馬」なら、農耕につかわれるは「牛」だ。
いまだにお釈迦様の時代と同様に、牛が耕運機の役目を果たしている。
農耕はいずれトラクターが取って代わっていくのだろうが、消えてしまわないうちにミャンマーに見に行くべし!
ヤンゴン=ミャンマーではありませんよ!
「ミャンマー再遊記」 全8回+α 総目次
「三度目のミャンマー、三度目の正直」 全10回+α 総目次
書評 『馬の世界史』(本村凌二、中公文庫、2013、講談社現代新書 2001)-「馬と人間の関係」を軸に描いた東西ユーラシアの人類史
(2012年7月3日発売の拙著です)
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