先週のことだが、めずらしいものを見かけたので写真に撮っておいた。ITALIA(=イタリア) の文字が入ったコンテナである。日本ではめったに見ないものだ。
日本でみるコンテナは、日本の海運会社の NYK(日本郵船)や MOL(三井大阪商船)、K-LINE(川崎汽船)のほか、デンマークの世界最大の海運会社 Maersk(マースク)、その他に韓国の Hanjin(韓信)、Cosco(中国遠洋運輸集団)などが一般的である。
調べてみたら、Italia Marittima(イタリア・マリッティーマ) 社のコンテナとわかった。イタリアの海運会社である。営業の中心はレヴァント(=東地中海)なので、極東アジアではめったに見ないわけだ。
もともとはオーストリア=ハンガリー帝国(=ハプスブルク帝国)時代の1833年に、アドリア海に面した港湾都市トリエステでオーストリア・ロイド(Österreichischer Lloyd)として設立された。第一次世界大戦によるハプスブルク帝国の崩壊により、所有権は1919年イタリアに移転し、社名もLloyd Triestino となった。2006年から現在の社名となっている。
トリエステといえば、イタリア文学者で作家であった須賀敦子の名作『トリエステの坂道』の舞台である。ヴェネツィアの対岸に位置しており、スロヴェニア国境にも近い。残念ながらまだ一度も訪れたことがないのだが・・・・
Italia Marittima(イタリア・マリッティーマ) 社は現在、「世界一周航路」をもっている台湾の長栄海運(=エバーグリーン:Evergreen)が運行させているようだ。コンテナは世界中をめぐっているので、イタリアの港町トリエステのコンテナが思わぬところで遭遇することもあるわけだな、と。
ふだん見慣れないものを目にしたら、まずは写真にとっておく。そのあと調べてみる。「アタマの引き出し」を増やすコツでありますね。
映画 『キャプテン・フィリップス』(米国、2013)をみてきた-海賊問題は、「いま、そこにある危機」なのだ!
・・主人公は世界最大の海運会社マースクのコンテナ船の船長
『ドキュメント アジアの道-物流最前線のヒト・モノ群像-』(エヌ・エヌ・エー ASEAN編集部編、エヌ・エヌ・エー、2008)で知る、アジアの物流現場の熱い息吹
・・陸海空のロジスティクス
コンテナ・ストーレージ(貸倉庫)に本の一部を収納 (2008年10月)
・・コンテナはトランクルームとして一般用の貸倉庫などとして活用されているほか、タイの工業団地では倉庫として活用されている
「第一次世界大戦」の勃発(1914年7月28日)から100年-この「世界大戦」でグローバル規模のシステミック・リスクが顕在化
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