2016年6月1日水曜日

山吹色の山吹の花


山吹色という色名が日本語にはある。いわゆる伝統色である。

山吹色とは、つまるとこと黄色ということなのだが、山吹色はいわゆる黄色よりも黄金色(こがねいろ)といったほうが近いかもしれない。「わずかに赤みを帯びた鮮やかな黄色」と『大辞林』(三省堂)にはある。

山吹色は、「やまぶき・いろ」と読むのがふつうだと思うが、「やまぶ・きいろ」と読むことも不可能ではない。そう考えると、「黄色」(きいろ)がそのなかに含まれているわけだから、山吹色から黄色というコトバが派生したのかなと思ってみたりもするが、たんなるこじつけに過ぎないかもしれない。

山吹の花の色をして、日本人は「山吹色」といってきたわけだが、山吹の花を知らなければ、なんともいえないだろう。

山吹の花は、ちょうど5月の終わりから6月のはじめにかけて咲く花だ。太田道灌の故事にあるように、にわか雨が振る時期にふさわしい。

それほど大きな花ではなく、まとまってたくさん咲く花なので、花の一輪一輪そのものをじっくり観察することはあまりないだろうが、近くに寄ってみると、長く伸びた雄しべがたくさんある花であることがわかる。

太田道灌の故事では7、八重の山吹が「実のない」(=蓑ない)ことをかけているのだが、もちろん一重の山吹は実をつける。花とくらべて注目することはあまりないが、山吹の実はやわらかいベリーである。ヤマブキはバラ科である。

「山吹色の山吹」というと、なんだかトートロジーであるが、山吹の花の色は山吹色であるとしかいいようがない。山吹の花が咲く季節には、じっくりとその山吹色を楽しみたいものだ。

山吹の花は、いま盛りなり。






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