本日(2016年9月11日)は、米国だけでなく世界中を震撼させた2001年の「9・11」から15年。英語でいう「ナイン・イレブン」、いわゆる「アメリカ同時多発テロ事件」である。
思い起こせば、その日は日本時間で午後9時頃まで会社で仕事をしていた。帰宅してTVをつけたら10時から久米宏のニュース番組「ニュース・ステーション」で渡辺真理が実況中継していた。
いままさにTVの画面を見ているその前で、二機目の飛行機がビルに突っ込んでいく映像を見ることとなった私は、これはテロ以外の何ものでもないと、その場で強く思ったのだった。
これは、いまから7年前の9月11日にこのブログに書いた記事から一部を抜粋したものだ。
だが、15年もたつと、はるか昔のような感じさえする。おそらく、その10年後に起こった「3・11」のほうが、日本人にとっては、はるかにリアリティのあるからだろう。実際に自分の足元の地面が大揺れした地震と比べると、TVの映像は、なんだかバーチャルな感じさえしないでもない。CGで作成したものだといっても不思議ではない映像だからだ。
ところで話題が変わるが、広島カープが25年ぶりにリーグ優勝したというニュースがトップニュースとなっている。カープのファンにとってはめでたいことだろうが、ファンではない自分にとっては、前回の優勝の記憶がまったくない。TVニュースの画像に衣笠選手の顔が見えたとき、ああそんなこともあったのかな、という程度にしか過ぎないのだ。
過去に起きた事件や出来事を想起するためには、なんらかのカギとなるものが必要である。それは記憶の断片であったり、具体的な記憶と結びついたモノであったりもする。
だから、「9・11」を指揮したアルカーイダ関連の本は、捨てずに残してある。上掲の Al-Qaeda Casting a Shadow of Terror, by Jason Burke, I.B.Turis, 2003 もその一つだ。この関連の日本語情報は、一部のものを除けば英語情報の焼き直しに過ぎないものが大半なので、それなら英語情報そのものにアクセスしたほうが効率的だ。もちろん英語情報にはバイアスもつきものだが。
オバマ政権のもとで、ついに首謀者のオサーマ・ビン・ラディンの暗殺が成功したたからといって、さらにはアルカーイダが自称イスラーム国に取って代わられたとはいえ、「9・11」という事件が消え去ったわけではない。
21世紀の開始とともに 「テロの時代」の本格的な始まりとなった「9・11」については、まだまだ解明されていないことが多く、これがある種の陰謀論を生み出す温床となっている。
1963年の米国大統領JFK暗殺関連の米国政府の情報公開が解禁されるのは2039年といわれているが、そうであれば2001年の「9・11」関連の情報が解禁になるのは 2076年(!)ということになる。
どう考えても2076年まで生きていることはありえないが、その前に可能な限り真相を知りたいと願っている。「9・11」は、けっして過去の事件ではない。
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