新著 『ビジネスパーソンのための近現代史の読み方』(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2017)が、2017年5月18日出版から2週間たってますが、まだまだ「平積み」状態が続いています。
とはいえ、この本は「ビジネス書」なのか、「歴史書」なのか、判断に迷われる方も少なくないと思います。わたし自身も、どの棚に並んでいるのかわからないので、両方を見て歩くことにしています。
「ビジネス書か歴史書か、それが問題だ」。シェイクスピアの『ハムレット』のセリフをもじって、こんなフレーズをつぶやいてみたくなりますね。
おそらく書店員さんも迷ってしまうのかもしれません。なんせ毎日のように新刊が出版されて、つぎからつぎへと取次店からダンボール箱が入荷してくる毎日、これをどうさばくかが午前中の仕事の多くの時間を占めているからです。
ですから、「えいやっ」で決めてしまわなくてはならないわけです。
東京駅前の八重洲ブックセンター本店では、答えは「ビジネス書」にあるようです。「歴史」を扱った本ではあるが、タイトルに「ビジネスパーソンのための」とあるので、基本はあくまでも「ビジネス書」であると判断されているのでしょう。もちろん、ビジネス街に近いという「客層」も考慮に入れていると思いますが。
冒頭に掲載した写真は、八重洲ブックセンター本店の1階の「ビジネス新刊書」コーナー。2枚目の写真は、2階の「ビジネス書」フロアの新刊コーナーです。いずれも「ビジネス書」として分類されてディスプレイされています。
著者としては、「ビジネスパーソンの、ビジネスパーソンによる、ビジネスパーソンのための近現代史」というコンセプトなので、「ビジネス書」として扱っていただけるのはうれしいです。
しかも、冒頭の写真にあるように、マッキンゼー社の「将来予測本」のすぐそばという並べ方も、じつにいいセンスですね! 未来を知るには、過去の歴史を知るべし、というメッセージでもあるような気がします。
拙著の特色は、「逆回し」という形で、「現在」からさかのぼって「過去」に向かうという、一般の歴史書とは真逆の方向で製作されていますので、なおさら「ビジネス書」として扱っていただけるのはうれしいことなのです。
ビジネスでは、「現在」から「未来」に向けて思考し行動します。そのベクトルの方向を「過去」に向ければ、「逆回し」の歴史となるわけです。方向は違うものの、あくまでも「現在」から出発するという点はおなじです。
一般的に「世界史」のコーナーで販売されているようですが、「いま、ここ」という「現在」から出発しない思考はビジネスパーソンには、あまり意味のないものだと考えております。
もちろん、ビジネスパーソン以外でも、それはおなじだといっていいと思います。
ぜひこの機会に、じっさいに手にとってみてほしいものと思います。
PS amazon の分類は「紙の書籍版」と「電子書籍版」で異なる
なぜだか理由は定かではありませんが、amazon の分類は「紙の書籍版」と「電子書籍版」で異なるようです。
「紙の書籍版」では「世界史」の分類、「電子書籍版」では「ビジネス・経済」の分類。分類にしたがっているからでしょうか、「この商品を買った人はこんな商品も買っています」に並んでいるタイトルが大きく異なっています。
ぜひ確認してみてください。 (2017年6月17日 記す)
2017年5月18日に5年ぶりに新著を出版します-『ビジネスパーソンのための近現代史の読み方』(佐藤けんいち、ディスカヴァー・トゥエンティワン、2017)
「逆回し」とは?--『ビジネスパーソンのための近現代史の読み方』は常識とは「真逆」の方法で製作された歴史書であり、ビジネス書である
『正論』最新号(2017年9月号)に拙著の「書評」が掲載されました-「まことに厄介な、かつスリリングな歴史書」
(2017年9月3日 情報追加)
(2017年5月18日発売の新著です)
(2012年7月3日発売の拙著です)
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