昨日(2021年1月7日)、ふたたび「緊急事態宣言」が発令された1都3県。まずは大阪から始まって、全国に拡大する可能性も語られており、いつになったら「新型コロナ感染症」(COVID-19)に覆われた霧が晴れることやら。
そんな状態ではありますが、「丑年の正月」らしい(?)話で。 脳内検索機能をフル回転させて「ウシ」関連情報を脳内データベースから想起されてきたのが、「ウシとみしよぞ・・」というフレーズ。動物のウシではないが、音はおなじウシである。 そう、これは百人一首の1つなのだ。以下、原文。
藤原清輔朝臣(84番)『新古今集』雑・1843
ながらへばまたこのごろやしのばれむ憂(う)しと見し世ぞ今は恋しき
(現代語訳)
この先も長く生きることになれば、
つらく苦しいと思う今日この頃もまた、
懐かしと思うことになるのかも。
そう思っていた昔の日々も、
いまとなっては恋しく思い出すわけだからね。
(*サトウ私訳)
百人一首の84番、藤原清輔朝臣の歌だ。
「コロナの記憶」も過ぎ去ればよい思い出になるのかな? 「緊急事態宣言」が出て、ロックダウンとかステイホームとか時短とかいろいろあったけど、なんとか乗り切れてよかったねえ、と。いや、思い出すこともなく記憶は風化してしまうのかも。
「憂し」も耳で聞いたら「ウシ」だ。ただそれだけの話なのだが(笑)、丑年2021年の初頭に、あえてこの歌について取り上げてみた次第。
まだお正月だしね。百人一首は日本人の「教養」だ。
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