(ミノタウロスと闘うテーセウス ギリシアの壺絵。Wikipediaより)
ギリシア神話に登場するミノタウロス。頭部はウシで人間のカラダ、雄牛と王妃のあいだに生まれた怪物。神話の舞台はクレタ島。
「ラビリントス」(=迷宮)に閉じ込められたミノタウロス。ミノタウロスの生け贄となる少年少女たち。 これ以上の犠牲者を出さないため、みずから生け贄として志願したテーセウスが迷宮のなかに入ってミノタウロスを倒し、「アリアドネの糸」でテーセウスは「迷宮からの脱出」に成功する。
(同上)
それにしても、ギリシア神話には「異類婚姻譚」が多いな。ゼウスが化けた白鳥とレダ、カラダが馬で上半身が人間のケンタウロスもそうだ。獣姦といってしまうと、あまりにもえげつないが。星座とギリシア神話。
(同上)
ミノタウロスの舞台はクレタ島。地理的にいって、ギリシアとエジプトの中間にあるのがクレタ島。地中海に浮かぶ大きな島だ。30年ほど前に訪れたことがある。バイクを借りて島内を走り回った。サマリア渓谷という大きな渓谷があってウォーキングを楽しめる。 欧州からの観光客が多かった。
バロック絵画を代表するスペインの画家エル・グレコ(・・El Greco は、英語でいえば The Greek)は、クレタ島の生まれであった。ヴェネツィア共和国領となっていたクレタ島に生まれたエル・グレコは、東方正教会ではなくカトリック信者だった。
話がミノタウロスから大きくはずれたが、地中海世界のクレタ島の独自なポジショニングについて意識しておきたい。
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