2022年12月22日木曜日

「座頭市シリーズ」の第1作『座頭市物語』(1962年)をフランス語の字幕付きで YouTube で視聴するのが面白い

 
 YouTube を見ていると、Zatoïchi le Masseur Aveugle 1962 というのがおすすめに出てきた。おお、Zatoïchi か。どんな内容かなと思って見てみたら面白いので、結局最後まで見てしまった。92分。  

フランス語のタイトルをを直訳すれば『ザトイチ、盲目のマッサージ師』となる。つまり『座頭市物語』(1962年、大映)のことだ。もう60年前の作品なのか! 

モノクロ版の座頭市。いうまでもなく勝新太郎の座頭市。「座頭市シリーズ」の第1作である。じつはいままで見たことがなかったのだ。

巨大都市・江戸への物流で大いに繁盛していた江戸時代末期の利根川下流域が「東総」だ。その東総の侠客・飯岡助五郎一家のもとに草鞋(わらじ)を脱いだ(=世話になった)座頭市。競合関係にあった笹川繁造一家への出入りの顛末は・・・。 

モノクロの映像と潮来の枯れた光景がいい味を出している。



座頭市シリーズの第1作は、いままで見たことがなかった。

「勝新の座頭市」というと、やや伸びた五分刈りに無精ヒゲといったイメージがあるが、第1作ではきれいな丸刈りで、ヒゲもきれいに剃っている。だが、演技のレベルはすばらしい。セリフ回しもじつに味がある


 
ところで、座頭市だからではあるが、セリフのなかで、「めくら」だの「つんぼ」だの、そんないわゆる「差別語」が乱発される。

1962年(昭和37年)当時では当たり前につかわれていたものの、現在2022年の日本では、TV放送などまったく無理だろうな。英語なら blind や deaf という単語はまったく問題なく使用されるので、おかしな話だと個人的には思うのだが・・。
    
音声は日本語なので、目をつぶっていても聞こえてくるが、フランス語の字幕をONにして見るのも、なかなか乙(おつ)なものだな、と思う。
 



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