2022年12月14日水曜日

映画『忠臣蔵 櫻花の巻・菊花の巻』(1959年、東映)ー12月14日といえば「忠臣蔵」というのは昭和時代の常識だったが、討ち入りはテロ行為か?

 (大石内蔵助を演じる片岡知恵蔵 動画よりキャプチャ)

12月14日といえば赤穂浪士の討ち入りというのは、昭和時代のうるわしき(?)歳時記の常識であった。 すでにTVで放送されることもなくなった『忠臣蔵』だが、東映時代劇 YouTube で『忠臣蔵 櫻花の巻/菊花の巻』(1959年)が無料で視聴できる。  

主人公の大石内蔵助を演じているのは片岡知恵蔵。さすが極まっているねえ。 まさに日本的美意識そのものではないか。



昭和生まれのわたしなど「討ち入り」といえば、なにかしら熱くなるものがある。練りに練った計画を見事なまでに実行しきった大石内蔵助のプロジェクト・マネジメント能力は賞賛したくなる。 

とはいえ、冷静に考えてみれば、討ち入りはテロ行為以外の何物でもない。とすると、赤穂浪士四十七士はテロリスト集団ということになる。 吉良上野介サイドからみたら、そうとしかいいようがないのは当然だろう。 

はたして、暴力によって問題解決を図ることは違法行為ではないか? 賞賛されるようなことか? そんな問いは、当然のことながら統治者である幕府にあったわけだが、結局は「世論」に押し切られてしまったようだ。 

昭和時代前期の「五一五事件」や「二二六事件」もそうであったが、どうも日本人は「巨悪」とみなした対象を倒す勧善懲悪ものに感情移入しがちのようだ。 

そんなことをいうと、日本人としてけしからん、とおしかりを受けそうだったのが昭和時代だが、平成も終わり令和の御代なら問題になることもあるまい。 

とはいえ、さすがに赤穂浪士をテロリスト呼ばわりするのは気が引けるなあ・・




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