2023年8月10日木曜日

書評『政治はケンカだ 明石市長の12年』(泉房穂、聞き手=鮫島浩、講談社、2023)ー 「民主主義」はけっして死んだわけでない。政治改革は国政レベルではなく、草の根の地方からの再生が可能だ!

 
『政治はケンカだ 明石市長の12年』(泉房穂、聞き手=鮫島浩、講談社、2023)。 いまもっとも「熱い男」が元明石市長の泉房穂氏。

暴言発言でバッシングされたものの、証臣民からの絶大な支持を受けて再選、3期12年にわたる明石市長の職を終えてからは、Twitter(現在はX)や YouTube など、ネットを中心に露出も増えている。

帯にあるように「議会、政党、宗教団体、市役所職員、マスコミ・・・」と戦ってきた12年を熱く語る。 

YouTube で関西弁のマシンガントークによるナマの声を視聴することは可能だが、あらためて活字になった内容を読むと、元明石市長の戦いの内容とその原点がよく理解できる。 音声メディアと活字メディアの違いである。編集を経た活字の力は大いにある。

マスコミや知識階層の人間は、やたら「民主主義の危機」とか「民主主義が死につつある」とか、まことしやかに口にしたがるが、民主主義はけっして死んだわけでない。政治改革は国政レベルではなく、草の根の地方からの再生が可能である。 そのことを実感させてくれる。

そのことを身を以て立証してきた元明石市長の戦いを陰ながら、心から応援したい。 




著者プロフィール
泉房穂(いずみ・ふさほ)
1963年、兵庫県明石市二見町生まれ。県立明石西高校、東京大学教育学部卒業。NHK、テレビ朝日でディレクターを務めた後、石井紘基氏の秘書を経て、1997年に弁護士資格を取得。2003年に民主党から出馬し衆議院議員に。2011年5月から2023年4月まで明石市長。「5つの無料化」に代表される子ども施策のほか、高齢者・障害者福祉などにも注力し、市の人口、出生数、税収をそれぞれ伸ばして「明石モデル」と注目された。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもの)。


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