船橋市立船橋高校(通称:市船 いちふな)に在籍していた生徒を主人公に、愛と死を描いた青春映画。原作も映画も、実話にもとづいている。
内容は、amazon に転載されているものを、そのまま引用しておこう。
浅野大義は市立船橋高校吹奏楽部に所属する男の子。担当はトロンボーン。活発で優しく、そして真っすぐな大義は、いつも周囲を明るく照らし、そして大義自身も部員たちに支えられ、青春を謳歌していた。なにより特別な存在である顧問・高橋健一先生に大きな影響を受け、心身共に成長していった。
大義は、野球の強豪校でもある市船・野球部のために、オリジナル応援曲の作曲に挑戦。作曲の難しさと葛藤しながらも 高橋先生からの叱咤激励もあり「市船 soul」が誕生する。そして、いざ試合で演奏されるとたちまち得点を呼ぶ ”神応援曲” として呼ばれる様になる。
高校を卒業した大義は、高橋先生の様な教師を志し音楽大学へ進学、夢に向かってキャンパスライフを過ごしていた。そんな中、ある日突然、大義の身体に異変が襲う。診察の結果、大義の身体は癌に侵されていた...。(C)2022「20歳のソウル」製作委員会」
この映画が製作されていたことは、船橋市民としては知っていたし、映画が公開されたことも知っていた。 だが、ふだんあまり見るジャンルの映画ではないので、あえて映画館まで行くことはなかった。
実際に視聴してみて思ったのは、自分はすでに高校を卒業して44年(!)もたっているので、さすがに主人公に感情移入することは無理があるということだった。むしろ、吹奏楽部の顧問の先生と自分を重ね合わせながら視聴していた。
タイトルから想像されるとおり、主人公は20歳で亡くなってしまうのだが、応援歌を作曲し伝説となっていた主人公を、告別式で「市船soul」で見送るシーンには、思わず涙してしまった・・・
生まれたら、かならず死ぬ。見送る側も、いずれ見送られる側になる。これは『自省録』でも述べられているように、人間社会の真実なのである。
■「いちふな」といえばサッカーというイメージがあるが・・・
市船(いちふな)といえばサッカーという連想があるが、この映画では野球部の応援を吹奏楽部が行うことになっている。
なんと、映画が公開された2022年、第104回全国高等学校野球選手権大会で市船は甲子園に出場していたのだった。
ロケの多くは市船の校舎で行われており、このほか三番瀬の海岸など、船橋市民であれば、なじみのある場所が登場する。
ちなみに、市船(いちふな)こと船橋市立船橋高校は、わが母校である県船(けんふな)こと千葉県立船橋高校とは、JR総武線を挟んで反対側にある。
だがこの映画は、市船関係者であるにかかわらず、船橋市民であるかどうかにかかわらず、すでに高校生でも、若者ではなくても、その年齢層でも感情移入できる要素のある映画になっている。
というのは、実話をもとにしているだけでなく、顧問の先生を演じた佐藤浩市、母親を演じた尾野真千子、病院の主治医を演じた高橋克典と、ベテラン俳優陣がしっかりと脇を固めているからだ。
感動は最後にやってくる。そんな映画であった。
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