2009年12月21日月曜日

Google AdSense について (2) 広告掲載にあたってのフィルターの存在について


                   
 なぜかここのところ、左側のバーに広告 Ads by Google が掲載されないな、と不思議に感じていた。公共広告がコンテンツの下部に掲載されるのみである。

 2009年12月17日木曜日に投稿した「書評 『富の王国 ロスチャイルド』(池内 紀、東洋経済新報社、2008)」以来である。この日の投稿をクリックすると、左側のバーが空欄のままである。
 翌日(2009年12月18日金曜日)の投稿「『イスラエル』(臼杵 陽、岩波新書、2009)を中心に、現代イスラエルを解読するための三部作を紹介」。この日も同様に、左側のバーが空欄のままである。
 そして、12月17日以降、左側のバーが空欄のままとなっている。
 なぜだ?
 
 たいへん気になっていたので調べてみたところ、以下のような Q&A が発見された。
 題して「公共サービス広告が表示されるのはなぜですか。
 回答の一部を抜粋しておこう。
●ウェブサイトに関連性の低い広告や公共サービス広告が表示される場合は、さまざまな原因が考えられます。 一般的な理由には、次のようなものがあります。

●ページに関連性の高い広告の表示対象にならないデリケートなコンテンツが含まれている。
Google システムでは、フィルタを使用して、悪意ある、成人向け、または不適切な要素を含むページに広告を掲載しないようにしています。 サイトのコンテンツ自体はこれらのカテゴリに該当しない場合でも、ページ上のデリケートなテーマの表現により、サーバーでこのページに公共サービス広告を表示するようフラグ設定されることがあります。

 どうやら、12月17日と18日に掲載した投稿記事のタイトルにある、「ユダヤ」、「イスラエル」、「ロスチャイルド」といったタームが、Google の設定するフィルタリングに引っかかっているようだ。

 そこで、G-mail を使って自分あてにメールを送ってみた。無料で使用できる G-mail には、Google が添付する広告が自動的に掲載されることになっている。
 自分あてに送信したメールのタイトルと本文に、それぞれ「ユダヤ」、「イスラエル」、「ロスチャイルド」という単語のみを入れたメールを1通づつ用意し、合計3通のメールを自分あてに送信してみたところ、メールには広告が表示されない。
 予想通り、この3つの単語はフィルタリングに引っかかっているのだ。
 批判的なことを書いたわけではないのに、タイトルに入れた単語がフィルタリングに引っかかって、広告が掲載されないわけなのだ。

 過剰反応ではないか? 内容ではなく、単語にフィルターがかかっているというのは。
 これは、PC(political correctness)というヤツだろう。一種の「コトバ刈り」である。米国企業の Google ならやりかねない話であるが、日本人である私にはまったく解せない話である。
 内容をよく読んでもらえばわかるはずなのに、「ユダヤ」、「イスラエル」、「ロスチャイルド」は Google では PC の観点から容認されない、という事実。
 これだと、たとえばイスラエル旅行を推奨する記事を書いても広告がつかない、ということになるのだろうか。バッカじゃないの、と思うのは私が現在日本に住んでいて、日本語で書いているためだろうか。
 「ユダヤ」、「イスラエル」、「ロスチャイルド」がデリケートな話題であることは、もちろん私も重々承知している。だからこそ慎重な扱いをしているというのに・・・
 もちろん、Google以外の対応がどうなのか知らない。
 
 結論としては、2009年12月17日と18日の記事を削除しない限り、このブログ全体に対して広告がつかない、と考えてよさそうだ。これらの日以外の投稿にかんしては、個々の投稿記事には広告はつくが、ブログ全体にはつかない。
 広告収入をあてにしているわけではないので、私はすでに投稿した記事を削除するつもりはまったくない。

 なにか皆さんの参考になるのではないかと思って、あえてこの件で記事を書くこととした。
 Google が簡単に圧力に屈しやすい体質をもっていることは、中国政府との対応でも明らかになっていることである。これは周知の事実である。


<付記>
 レイアウト変更を行って、左側のバー上部にあった「広告 Ads by Google」を削除することとした。
 レイアウトがスッキリしたのではないかと思うが、いかがかな。(2009年12月22日)