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■タイトルは大げさだが、雑学のためには目をとしておいて損はない一冊■
『男はなぜ化粧をしたがるのか』というタイトルだが、この本にはその解答は期待してはいけない。むしろ、「日本の男は有史以来、いかに化粧をしてきたか」というのが正確な内容だ。
また、「男のおしゃれの作法が変わると、歴史が変わる」という帯のコピーも因果関係は正しくない。 実態は、「時代の変わり目には、おとこのおしゃれの作法が変わっていた」というべきだろう。
ちょっと辛口な評価をしたが、雑学目的で目を通しておいて損はない一冊といっていい。 世間では、「最近の若者は・・・」とよくいうが、現代の日本男子はただ単に先祖返りしてるだけということがよくわかる。
メークにヒゲ、そしてヘアスタイルに見る、日本男子のおしゃれの歴史。 時代時代のエピソードが面白い。
<初出情報>
■bk1書評「タイトルは大げさだが、雑学のためには目をとしておいて損はない一冊」投稿掲載(2010年1月3日)