(ラオスの首都ヴィエンチャン空港にて)
♪ ラオスよいとこ一度はおいで!
わたしはラオスには、仕事と観光で、これまで二回いってます。【♪ ラオスよいとこ一度はおいで!】と題して、3年前の2011年にフェイスブックに投稿した記事がありますので、ここに再編集して再録しておきたいと思います。
■内陸国ラオスはインドシナの小国
ラオス(Laos)は、東南アジアのインドシナ半島の内陸の小国。正式名称は、ラオス人民民主共和国。まず、地理的な位置づけについて写真で確認しておきましょう。この地図は、ベトナムの旅行会社のものですが、左上に Laos の文字がみえるでしょう。
(ベトナムの観光地図に記されたラオス)
人口は600万人超で、人口密度たった 26人/k㎡(!)。首都ヴィエンチャンも、クルマは少しだけで人もまばらです。
フランス植民地だったため、ベトナム、カンボジア、ラオス三国をあわせて「インドシナ諸国」ということもありますが、現在でもフランス語の看板のほうが英語よりも多く、フランス語も比較的通じます。いわゆる「インドシナ三国」のなかでは、発展が遅れたためか、もっともフランス語が残っている国かもしれません。
しかしご心配なく。現在では英語は十分通じます。とくに「世界遺産」の指定を受けた古都ルアンプラバーンは圧倒的に西欧人の観光客があふれているので英語にかんしてはまったく問題ありません。
■ラオスを代表する「伝統」
ラオス(Laos) の伝統にかかわるものを2つ紹介いたします。仏教と舞踊についてです。
(ラオスにて筆者撮影)
写真の左は早朝の托鉢風景。
「世界遺産」に指定されている古都ルアン・プラバーンでは朝の托鉢が有名です。大勢のお坊さんたちが列をつくって市内を托鉢で歩きます。お布施をすれば功徳を積むことができるので、大勢の善男善女が集まってきています。
写真に写っているのは、隣国のタイから来ている観光客たちですね。ラオスもタイも、ともに上座仏教圏にあります。
写真の右は、ラオスの伝統舞踊の先生。ラオス美人ですね。
手の形に注目!優美な舞踊は、隣国のカンボジアやタイと似ています。仏教についてもそうですが、ベトナムとの共通性はほとんどありません。ラオスは民族的にも、文化的にも、むしろタイ北部に近いのです。
また、腰にまいた布にも注目! ラオスといえば美しい織物。どこの国でも、女性は伝統衣裳派が多いですよね。ラオスの織物はほんとうにバラエティ豊かで、ラオスの女性もおしゃれです。
ラオスの布はシルクの織物です。工房も見学しました。土地による違いもありますし、少数民族の多い国ですから民族ごとの違いもあります。
市場(いちば)にいくと、色とりどりの織物を、反物として売っています。なかなかのものがありますよローカル・マーケットで値切りながら気に入った布を探すのも旅の楽しみの一つですね。インテリアにもなります。
■ラオスの一般庶民の食事
いきなり質問ですが、あなたは「パン食い」ですか? それとも「麺食い」ですか(笑)?
(ラオスにて筆者撮影)
写真の上は、フランスパンでつくるサンドイッチ。ベトナムで食べたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。フランスの植民地だった名残でしょう、ベトナムやラオスではパンといえばフランスパン。サンドイッチは屋台で食べるものです。
写真の下はラオス麺。ベトナムと同じく米粉でつくった麺ですね。いずれも屋台で食べることができます。麺料理の種類はじつにバラエティに富んでいます。ラオスにいったら 「屋台で麺!」 。これは覚えておきましょう。じつに美味いですよ!
なお、今回紹介していませんが、ふだんの食事はタイ料理に似ています。タイの東北地方のイサーン料理とほぼ同じもの。ソムタムなどの激辛系ですね。このブログには記事として書いているのでご参照してください。
■ラオスといえばビアラオ!
ということで、ビア・ラオ(Beer Lao)で乾杯!
(ラオスにて筆者撮影)
ビア・ラオは、コメからつくったビール。ビア・ラオは、ラオスでは数少ない近代的製造設備を備えた醸造所で生産される「国民ビール」です。日本ではラオスと「ス」までいうことが多いですが、ラオスでは「ラオ」とのみいうことが多いです。
東南アジアではシンガポールのタイガー・ビア(Tiger Beer)がメジャーですが、わたしは個人的には、ラオスのビア・ラオとミャンマーのミャンマー・ビアがイチオシですね。日本でもタイ料理店の一部では取り扱ってますので、機会があれば試してみてください。
写真は、ラオスの古都ルアン・プラバーンにて。右手に東南アジアを貫く大河メコン川の流れを見下ろすカフェテラスで、ビアラオ飲みながら一息ついてみる。うーむ、最高だなあ!
■ラオス側からみる「メコンの夕陽」がすばらしい!
南北に長いが海には面していないラオスにとって、メコン川はまさに天からの恵み。豊かな水量と豊富な水産資源は、ラオスの人々だけでなく、川をはさんで隣国のタイや下流にあるカンボジア、ベトナムにとっても同様になくてはならない存在です。
メコン川はラオスとタイのあいだの国境を流れています。ラオスにとっては西を流れています。
(ラオスにて筆者撮影)
写真は、ラオス中部の地方都市サワナケートにて。メコン川をはさんだ対岸はタイ。西に沈んでゆく夕陽がじつに美しいですね。
「サンセットはラオスから見よ!」、これがメコンの旅の教訓です。 これだけ美しい夕陽もなかなかないのではないかな? 「百聞は一見にしかず」、写真よりはるかに美しいはずですよ。
さて、いろんな面からラオスを見てきましたが、いかがですか?
ラオスよいとこ一度はおいで!-ラオスへようこそ!
PS ラオスのネコ(番外編)
では、「ラオにゃん」に登場してもらいましょう。ラオスネコを略してラオにゃん。中国語で「おふくろさん」を意味する「老娘」と発音が同じですが(笑)
(ラオスにて筆者撮影)
この写真は、とあるラオスの町でたまたま撮影したネコ。 うっすらとキジ模様がうかびあがってますが、眼も青いし、なんだかシャムネコみたいな感じも。
ラオスの隣はシャム(=現在のタイ)ですからかもしれません。エジプトが原産のネコ、日本にネコがやってくる前に、すでに東南アジアにはネコがいた(!)ということは、アタマのなかにいれておきたいものです。
(Google Map でみる内陸国ラオス)
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仏歴2553年、「ラオス新年会」に参加してきた(2010年4月10日)-ビア・ラオとラオス料理を堪能
本の紹介 『潜行三千里』(辻 政信、毎日新聞社、1950)-インドシナに関心のある人の必読書
・・敗戦時バンコクにいた陸軍参謀の辻政信は英国から指名手配され、僧侶に身をやつして仏領インドシナ経由の「敵中三千里」の逃避行を実行。帰国後に参議院議員となった辻政信は、ふたたび僧形になって単独ラオスに潜入したが、1961年以後消息を絶ったままである
ディエン・ビエン・フー要塞陥落(1954年5月7日)から60年-ヴォー・グエンザップ将軍のゲリラ戦に学ぶ
・・ディエン・ビエン・フーはラオスとの国境近く
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