まったくの個人的な趣味趣向から、聖なるイメージの三点を紹介しておきたいと思う。いずれも黄金色に輝くまばゆいばかりのイメージである。
まずはロシア・イコンから。アンドレイ・ルブリョフの『三位一体』。
(アンドレイ・ルブリョフの『三位一体』)
これはギリシアのとある島で購入したイコン(聖画像)の複製からコピーしたもの。よくできた複製イコンである。
アンドレイ・ルブリョフは14世紀から15世紀にかけてのイコン画家。東方正教会のイコンは西欧のカトリックの聖画とは違って、日本人にもなじみやすいのではないだろうか。中学生のときにイリーン・セガールの『人間の歴史』(岩波書店)のカラー口絵で見て以来、大好きなイコンである。モスクワのトレチャコフ美術館でホンモノをみた時には感激したものだ。
ソ連の映画監督アンドレイ・タルコススキーは『アンドレイ・ルブリョフ』という映画を製作している。全編モノクロの映像だが、最後の最期にカラーとなる。イコンの美しさが燦然と輝くという趣向である。
つぎにチベットの布製のブッダ。チベットで購入した、同じブッダ柄を印刷した布を写真で撮影。
(チベットのブッダ柄の布)
チベット仏教はチベット密教とも呼ばれるが、大乗仏教の最終形態とされる。チベット仏教の僧侶は、ブッダ釈尊から上座仏教、大乗仏教を経て密教に至るまでのすべてが学習する。これは祖師信仰のつよい日本の大乗仏教との大きな違いである。
このブッダ像も黄金である。聖なるイメージと黄金は結びつきやすいのか?
そして最後に英国の象徴派詩人ウィリアム・ブレイク(1757~1827)の描いた創造神。黄金体の創造神はコンパスをもってみずから世界を創造している。
(ウィリアム・ブレイクの『創造神』)
ブレイクはダンテの『神曲』やミルトンの『失楽園』などの装画でも知られている。西洋のものであるが、日本人にも親しみやすいものを感じさせるのは、水彩画などのタッチが活かされた版画作品が多いからだろう。
いずれもゴールドがベースになっている「聖なるイメージ」。ロシア、チベット、英国から一枚づつ選んで掲載してみた。これら三者のあいだにとくに関係はないが、聖なるイメージ=黄金というコンセプトで共通しているのではないか、と。
以上、まったくの個人的な趣味嗜好から三つの聖なるイメージを紹介した。
書評 『ろくでなしのロシア-プーチンとロシア正教-』(中村逸郎、講談社、2013)-「聖なるロシア」と「ろくでなしのロシア」は表裏一体の存在である
チベット・スピリチュアル・フェスティバル 2009
「チベット・フェスティバル・トウキョウ 2013」(大本山 護国寺)にいってきた(2013年5月4日)
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