携帯(電話)なんて便利なものがこの世に存在しなかった頃、 「●時まで待ってま~す」なんて白いチョークによる書き込みがあったものだが、 いまはまったくの空欄状態となっている。
ごくたまに、「定期の落し物があります」という 駅員の書き込みを見ることもあるが、書き込みがない状態が日常化している。もしかすると伝言板じたい目に留める人もいないのかもしれない。
掲示板というものは、もともと物理的な「板」であったのですぞ。いまはネット上の仮想の掲示板のほうが当たり前になってしまったような気もするのだが。
時代を超えて生き残っているノスタルジーあふれる物体のことを、わたしは勝手に「昭和遺産」と呼んでいるのだが、駅の伝言板もまた 「昭和遺産」 でありますなあ。
伝言板そのものはオフィス内では現在でも使用されているが、公共スペースの駅では物体としては設置されているものの、使用されている痕跡はない。
はたして、いつまで生き残るのだろうか・・・
「移動図書館」-これもまたぜひ後世に遺したい戦後日本の「昭和遺産」だ!
これがバキュームカーだ!-下水道が整備される以前の「昭和遺産」である
電気をつかわないシンプルな機械(マシン)は美しい-手動式ポンプをひさびさに発見して思うこと
『貨物列車のひみつ』(PHP研究所編、PHP、2013)は、貨物列車好きにはたまらないビジュアル本だ!
・・貨物列車の最後尾に連結する「車掌車」もまた、いまや見ることのない「昭和遺産」なのである。
子どもの歌 「こんめえ馬」は「戦後民主主義」が生んだきわめて良質な遺産
(2012年7月3日発売の拙著です)
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