(販促用の「パネル」 写真はいずれも筆者撮影)
2019年4月27日に発売の『超訳 自省録 よりよく生きる』(マルクス・アウレリウス、佐藤けんいち編訳、ディスカヴァー・トゥエンティワン)が絶賛発売中!
(ディスカヴァー・トゥエンティワン社の「新刊情報」のトップに)
出版後から、東京都内と居住地周辺の船橋習志野方面のリアル書店を回ってみた。ネット時代だといっても、やはり売り上げに大きな影響を与えるのはリアル書店だからだ。
リアル書店では、本は物理的な形をもった「商品」であり、販売方法には「平積み」と「面陳」そして「棚差し」の3つの形態がある。
リアル書店の店頭に並んでいない状態は、流通問屋である「取次(とりつぎ)」に「在庫」している場合もあるが、ディスカヴァー・トゥエンティワンの場合は、直販オンリーなので流通在庫はない。
まずは、「平積み」から。「哲学・思想コーナー」での陳列が多いのは、マルクス・アウレリウスの『自省録』が、古代ローマのストア派哲学の作品であるから、ある意味では当然というべきだろう。
毎日のように取次から大量に送られてくる段ボール箱を開封し、なかにギッシリと詰まった新刊書を取り出して、しかるべき場所に陳列するのが書店員の仕事の大きなウェイトを占めている。そんな状態にある書店員が、わかりやすい分類で陳列場所を決めるのは、当然のことなのだ。
とくに大規模書店では、そういう結果になりやすい。というのは、分類が細分化されているため、置くスペースがあるからだ。
だが、「哲学・思想コーナー」ではなく、「自己啓発書」のコーナーに陳列してくれている書店もある。概して中小規模の書店に多い。
この書店は、チェーンの書店だが、駅前立地で規模は中規模。基本的に実用書や小説を中心に置いている書店の「平積み」。
出版社の営業が作成した「手書きPOP」をうまく活用している。左隣は、いまや売れ筋のネコ関連マンガ、右隣は自己啓発系。こういう状態で「平積み」されているのは、著者としては大いにうれしい。これはホンネだ。
おなじく自己啓発系で「面陳」されているのは、単独型の中規模書店。
「成功哲学」の棚に、定番のコヴィー博士の『7つの習慣』や中村天風の積極哲学と並んでいるのは、これまた著者としては、大いにうれしい。
「手書きPOP」の拡大写真を掲載しておこう。当然のことながら4月に全4回で放送されていた「NHK・Eテレ」の「100分 de 名著」で『自省録』が紹介されたので、これを販売促進に大いに活用している。
販促用の「パネル」が活用されている書店もあった。この大規模チェーン店では「哲学・思想コーナー」の「平積み」であったが、「パネル」が活用されていたのはうれしい。
(拡大写真は冒頭に)。
以上、「書店フィールドワーク」の結果を簡単に記しておいた。皆さんもぜひ、リアル書店の店頭で手にとってみてほしいと思う。
(2019年4月27日発売の拙著です)
(2017年5月18日発売の拙著です)
(2012年7月3日発売の拙著です)
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