2019年6月17日月曜日

映画 『マトリックス三部作』を一気に視聴(2019年6月15日)-いま生きているこの現実は仮想現実という設定が哲学的で仏教的だ


昨日(2019年6月16日)は、雨の休日なので終日籠城して映画『マトリックス』三部作をぶっつづけで視聴。 メガヒット作でありながらリアルタイムで見ていなかったので、なんと映画公開から20年たってから初めてまともに見たことになる。

『マトリックス』(1999年、136分)『マトリックス リローデッド』(2003年、138分)『マトリックス レボリューションズ』(2003年、129分)合計で403分、つまり約6.7時間。それに加えて特典映像など。

通して視聴したみての感想は、やはり第1作の『マトリックス』が圧倒的に面白いということだ。第2作と第3作は、とおして見ると、なるほど「マトリックスの世界観」というものが理解できる。とはいえ、映像はすばらしいのものの、内容的にはなんだかありきたりの戦争ものSF映画というかんじで、それほど面白くは感じなかった。第3作のラストはよかったが・・。 




第1作の『マトリックス』が面白いのは、いまわれわれが生きている「現実」は、じつはプログラムされた「仮想現実」なのだという設定にある。ほんとうの「現実」は、「仮想現実」と隣り合わせで存在する。「現実」というものの存在・非存在という哲学的なテーマが面白いのだな、と。 自分が生きているのは「仮の世界」というのは、きわめて仏教的である。「般若心経」的である。


その「現実」と「仮想現実」を行ったり来たりする設定が第1作の真骨頂なのだが、これが第3作ではまったくなくなってしまうので、つまらなく感じてしまうのだ。

どんな作品もそうだが、第1作がヒットしないと第2作も第3作も制作されないので、ある意味では当然ではあるのだが・・。

もちろん、主演のキアヌ・リーブスがカッコいいことは言うまでもない。第1作の丸坊主シーンもよし、第2作と第3作のロングコート姿もいい。主演女優のキャリー・アン=モスも、ほれぼれするようなカッコよさだった。

このあと、さらに続けて『リトル・ブッダ』(1993年)を視聴した。若き日のキアヌ・リーブスがシッダールタ王子の役で出演している。



PS 気に入ったセリフをメモとして記しておく

Your mind makes it real.  

Ignorance is bliss.  

There's a difference between knowing the path and walking the path.





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