JBPressの連載コラム第73回は、「東京大空襲で10万人の死者、「3・10」を忘れるな 原爆よりも犠牲者が多かった米軍の非道な「無差別殺戮」」(2020年3月10日)
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自然災害か人災かにかかわらず、大事件を発生した月日の数字で表すことがある。
2001年の米国の同時多発テロ事件「9・11」や、2011年の東日本大震災と原発事故の「3・11」がその代表であろう。
まもなく、また「3・11」を迎えることになる。東日本大震災と福島原発事故からまもなく9年になるのである。月日がたつのは早いものだ。猛威を振るっている新型コロナウイルス関連の記事や番組があふれている現在どうしても隠れがちだが、福島の復興の状況が気になるところだ。
だが、本日3月10日にも大量に死者がでた大事件があったことにも注目してほしい。
ここでは「3・10」と名付けておくが、「3・11」だけでなく、「3・10」についても考えてほしいと思うのである。いや、この2つの出来事は一緒に考えるべきものかもしれない。日本の弱みや問題点が集約的にあらわれているからだ。
「3・10」とは、1945年(昭和20年)3月10日の「東京大空襲」のことだ。東京下町の住宅密集地帯を狙った焼夷弾攻撃によって、なんと2時間で10万人が無差別殺戮されたのである!しかも、日本全土で実行された空襲は、原爆よりも被害が大きかったのだ。
「空襲」=「空爆」について、日本人は知らねばならない。
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