映画『グリーン・ゾーン』(2009年、米国)を amazon prime video で視聴。 翌日7月31日に「無料視聴期間」が切れると急かしてくるので急遽視聴。おせっかいだとは思いながらも、面白そうな映画だったので見ることに。
「イラク戦争」(2003年)の発端となったWMD(Weapon of Mass Destruction:大量破壊兵器)をめぐる陰謀を暴いた映画。主演はマット・デイモン。イラク駐留の米陸軍准尉で、WMD捜索を任務としたMET(Mobile Exploitation Team:移動捜索班)の隊長を演じている。114分。
暑いに日には、暑い国を舞台にした、暑苦しい映画を視聴する。エアコンなしの部屋なら、言うことはない。
WMDをめぐるCIAと国務省の暗闘。あくまでも米国に都合の良い人物をイラク指導者として据えようと画策する国務省。WMDなど存在しないとして動いているCIA。国務省の命令で動く陸軍特殊部隊。
いくら捜索しても WMDなど見つからないことに、偽情報に基づいた命令ではないか、そんな疑問をもつにいたった主人公はCIAに接近することに。そして繰り広げられる陰謀まみれの事件とアクション。
どこまで真相に近いのか、それとも限りなくフィクションなのかがわからないが、アクション映画でポリティカル・スリラーとして楽しめるエンタメ作品であった。
(米国版ポスター Wikipediaより)
いまとなっては、開戦の口実となった WMD など最初から存在しなかったことは、誰もが知っている事実である。関係者すべてがダマされていたのだ。戦争の結果、グチャグチャになってしまったイラク。米国がイラク再建に手を焼いたのは当然の報いである。
いったい「イラク戦争」とは何だったのか、すでに20年も前のことになるが、複雑な思いを感ぜざるをえない。
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