2022年8月6日土曜日

書評『山手線で心肺停止!ーアラフィフ医療ライターが伝える予兆から社会復帰までのすべて』(熊本美加、漫画=上野 りゅうじん、講談社、2022)ー 健康診断でまったく問題がなくても・・



著者は、ある朝、山手線の車内で突然意識を失い、転倒して顔面を強打、その時点で「心肺停止」したという。 

幸いなことに、奇跡的に一命を取り留めたものの、「高次脳機能障害」になる。心肺停止期間中に一時的に血流が停止して脳内に血液が循環しなかったからだ。 

そんな壮絶な体験とリハビリを体験した医療ライターによる、体験記と教訓が本書の内容である。

健康診断でまったく問題がなくても、なんらかの兆候はあるはずだという。 

心肺停止ではないが、数年前に突然足が動かなくなって前方に転倒して顔面を強打したことがある。

もしかすると、血流に問題があったかもしれないと疑っているので、著者のことはけっして他人事とは思えなかった。大いに気をつけなくては! 

ちょっとでも気になる人は、読むことを薦めたい。 




目 次
第1章 医療ライターなのに見逃した「胸の痛み」
第2章 人工心肺からの蘇りと脳のダメージ
第3章 高次脳機能障害と診断され、リハビリ病院へ
第4章 社会復帰に向けて、自宅リハビリがスタート
第5章 再びの救急搬送、備えておいてよかったこと



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