2022年10月24日月曜日

野球マンガの日本戦後史ーセゾンカードの会員誌の特集「熱闘!野球マンガ」が面白い(2022年10月号)

 
セゾンカードの会員誌が送られてきたが、今月号の特集は「熱闘!野球マンガ」。とくに「魔球に導かれてー野球漫画の数奇な道のり」(夏目房之助)が面白い内容だった。

敗戦後の日本と武道の禁止、魔球は格闘技の構造の応用、そして戦後は終わり・・。格闘技的な「巨人の星」が終わり、集団スポーツとしての野球マンガの流れは「ドカベン」(冒頭の雑誌カバー)、「キャプテン」そして「タッチ」へ、と。そして荒唐無稽な「アストロ球団」を最後に魔球マンガは完全に終わる

夏目房之助氏は1950年生まれだが、マンガの受け止め方には1960年代生まれとは、連続性と断続性があると書いている。この点はよく考えてみたい。作り手と受け手のテーマでもある。

野球少年で、上記の野球マンガをリアルタイムで読んできた世代(・・というより、もっぱらアニメが中心だが)としては、じつに面白い「戦後日本史」であった。

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この投稿をFBにあげたあと、みなさんんといろいろ対話があった。

それによると、作者である水島新司さんの意向でどの作品も電子書籍化されていないそうだ。著作権者の意向とはいえ、じつにもったいないことだ。

また、「侍ジャイアンツ」が取り上げられていないのが残念という意見もあった。わたしも同感だ。

わたし的には「アパッチ野球軍」も入れてほしいとことだった。


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