いったいどこにいってしまったのか、長きにわたってわからなかった「まがたま」が、突然姿をあらわした。先週のことだ。
さがしものは、むりに見つけようとしないほうがいいようだ。突然、思いもしなかったところから出てくることがある。なんだ、こんなとこにあったのか、と。
「まがたま」は漢字で書けば「曲玉」となる。曲がった玉だから「曲玉」。あるいは「勾玉」と書くほうが多いかもしれない。
「まがたま」の「たま」は、おそらく「たましひ」(魂)の「たま」でもあるだろう。そもそも漢字表記する以前の日本語は、きわめて多義的である。
「まがたま」は、日本列島独特のものらしい。「まがたま」は石を磨いてつくられる。
はじめて「まがたま」の存在を知ったのは中学生の頃だが、そのとき直観的に、これは胎児だなと思った。「系統発生と個体発生の図」にでてくるヒトの胎児の初期段階によく似ているからだ。
もちろん、そう思ったからといって、想像の範囲を超えないのだが、もしそうだとしたら、古代日本人は「たましひ」のかたちを、かならずしも球体とは考えていなかったことになる。
目に見えない「たましひ」を、目に見えるかたちで表現するとどうなるのか? 古代日本人は、うまれることのなかった胎児のかたちから、それを「たましひ」とみなしたのではないか。
胎児の目のようなものは、もちろんひもをとおすための穴である。穴にひもをとおして首飾りとする。装身具であるが、どうじに呪術的な意味ももっていたのだろう。
自分も「まがたま」にひもをとおして首飾りとしてみた。「まがたま」は1つだけだとさびしい。すこしずつ増やしてきたい。
<ブログ内関連記事>
(2022年12月23日発売の拙著です)
(2022年6月24日発売の拙著です)
(2021年11月19日発売の拙著です)
(2021年10月22日発売の拙著です)
(2020年12月18日発売の拙著です)
(2020年5月28日発売の拙著です)
(2019年4月27日発売の拙著です)
(2017年5月18日発売の拙著です)
(2020年5月28日発売の拙著です)
(2019年4月27日発売の拙著です)
(2017年5月18日発売の拙著です)
(2012年7月3日発売の拙著です)
ツイート
ケン・マネジメントのウェブサイトは
ご意見・ご感想・ご質問は ken@kensatoken.com にどうぞ。
禁無断転載!
ツイート
ケン・マネジメントのウェブサイトは
ご意見・ご感想・ご質問は ken@kensatoken.com にどうぞ。
お手数ですが、クリック&ペーストでお願いします。
禁無断転載!
end