(野田市駅の駅前ロータリーに停車中の「まめバス」)
千葉県北西部の先端にある野田市には「まめバス」というコミュニティバスがある。ことしになってからひさびさに野田市を訪れた際、その存在をはじめて知った。
「まめバス」は文字通り小型のバス。「まめバス」の「まめ」は小さいという意味なのだろう。コミュニティバスだから、地域内で小回りがきくという意味もあるようだ。
だが、「まめ」は小さいという意味だけではないそうだ。野田市はソラマメの産地で、「まめ」にはソラマメの意味も重ねられている、という。なるほど、それで「まめバス」のボディにはソラマメのキャラクターが描かれているわけか。
しかもソラマメのキャラクターは、100円玉を抱えている。全区間100円均一である。コミュニティバスの経路はその性格上、一般のバスにくらべて区間が短いので、100円均一でも OK なのだろう。詳しくは知らないが、自治体からの補助もあるだろう。
乗車したことはないのだが、消費税が増税されても料金100円を維持し続けることができるのかどうかには関心がある。かつて消費税が導入された際、自販機のジュースが10円単位で値上げすることの是非が大きな争点になったことが思い出される。
(東武鉄道 野田市駅前の車庫に停車中の「まめバス」 筆者撮影)
さらに、よくよくみると「まめバス」の天井にはソラマメの形をしたオブジェが乗っかっている。ずいぶん凝った外装だ。
運行しているのは通称いばきゅう(IBAKYU)という名前の茨城急行バス。野田市は千葉県にあるが、地理的には西隣は埼玉県、東隣は利根川をはさんで茨城県に接しており、道路交通の点からいえば茨城急行バスの運行地域であったも不思議ではない。
東京都渋谷区には「八チ公バス」というコミュニティバスがある。渋谷駅前に設置された銅像で有名な忠犬ハチ公からとられたネーミングだ。
乗降客の数からいっても、渋谷の「ハチ公バス」とくらべたら知名度は低いだろうが、千葉県野田市の「まめバス」はユニークボディをしているので一見の価値はあるのではないかな。
野田市といえば世界最大のしょうゆメーカーであるキッコーマンの企業城下町だが、それ以外にも見るべきものがあるのだ。
(野田市駅前の停留所 筆者撮影)
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