2017年8月1日火曜日

JBPress連載第5回目のタイトルは、「歴史家」大統領補佐官はトランプを制御できるか-ベトナム戦争の「失敗の本質」を分析したマクマスター氏(2017年8月1日)


JBPressの連載コラムの最新コラムが本日公開です。連載開始から5回目となります。

タイトルは、「歴史家」大統領補佐官はトランプを制御できるか-ベトナム戦争の「失敗の本質」を分析したマクマスター氏 ⇒ ここをクリック http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/50639

国家安全保障問題担当のハーバート・マクマスター大統領補佐官は、トランプ大統領お気に入りのフリン補佐官が更迭されたために、共和党サイドから2017年の2月に送り込まれてきた人物です。トランプ政権の「お目付け役」と期待されています。

現役の陸軍中将であるマクママスター氏は、じつは正真正銘の「歴史家」(ヒストリアン)です。ノースカロライナ大学でアメリカ史を専攻し、歴史学で博士号(Ph.D)を取得しているのです。世にあふれるアマチュアの「歴史通」ではありません。

マクマスター氏の著書は、『職務怠慢─ジョンソン大統領、マクナマラ、統合参謀本部とベトナム戦争を導いたウソの数々』(Dereliction of Duty: Lyndon Johnson, Robert McNamara, The Joint Chiefs of Staff, and the Lies that Led to Vietnam:日本語未訳)。博士論文を基にして執筆した一般向けの単行本です。

(左がマクナマラ長官、右がジョンソン大統領 筆者所有のもの)

「ベトナム戦争」がエスカレートした原因を政治と軍の関係を詳細に研究した本書は、米国版『失敗の本質』ともういうべき好著です。この本をひもとくことによって、マクマスター氏の問題意識と歴史にかんするする知見について紹介したのが、今回のコラムの内容です。

トランプ政権の閣僚となったマクマスター大統領補佐官にとっては、「歴史」はたんなる「教養」ではなく、現実の諸問題を解決するための「実学」なのです。「実学としての歴史学」なのです。

ぜひお読みいただきますよう。⇒ http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/50639


次回は、「終戦の日の」8月15日に公開予定です。







<関連サイト>

・・退役後のマクマスター氏へのインタビュー。YouTube動画

(2022年8月6日 項目新設)


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■「実学としての歴史学」

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(2017年5月18日発売の新著です)


(2012年7月3日発売の拙著です)







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