JBPress連載コラム第49回目は、「揺らぐ民主主義、いまこそ読み直したい政治学の古典-いまなお示唆に富む100年前にマックス・ヴェーバーが語ったこと」(2019年4月9日)
⇒ http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/56003
現在、全世界的に議会制民主主義が機能不全を来している印象がある。国民投票がもたらした「ブレグジット」(=EU離脱)騒動を巡って迷走を続ける英国や、「ロシアゲート」をからくも回避できたトランプ大統領の米国がその代表だ。
また、ロシアのプーチン大統領やトルコのエルドアン大統領などの強権的政治家も民主的な手続きによって生み出された。米国の民主党内では、トランプ大統領への対抗勢力として「社会主義」を掲げる政治家が若年層の支持を拡大しているという。
選挙制度そのものが機能不全状態なのか、「民意」そのものに問題があるのか、あるいは双方に原因があるのか、なんとも決めがたいものがあるが、世界全体が流動化し、激動の時代を迎えている現在、改めて「政治」について考える必要があるのではないだろうか。
そのためには、回り道ではあるが、今こそ政治学の古典を読んでみることが必要だ。
(真ん中の帽子をかぶった人物がヴェーバー Wikipediaより)
ドイツが生んだ社会科学の巨人マックス・ヴェーバーによる『職業としての政治』(Politik als Beruf)である。ドイツ語原文は ⇒ https://de.wikisource.org/wiki/Politik_als_Beruf
いまからちょうど100年前の1919年に行われた公開講演で発表された内容を書籍にしたものだ。20世紀の古典とされる名著である。
今回は、マックス・ヴェーバーの講演『職業としての政治』がいかなる状況で行われたものであり、彼が何を言いたかったのか、そして1919年時点で予見していたこと、さらには実際に実現してしまったことを振り返り、そのうえで100年後の現在でも読み直す価値があることを確認したいと思う。
つづきは本文にて ⇒ http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/56003
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(2017年5月18日発売の拙著です)
(2012年7月3日発売の拙著です)
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