2021年3月14日日曜日

国軍のテロ行為に「非暴力」で対抗するミャンマー市民を応援したい-いまこそガンディーを想起せよ!

 
「非暴力」(Nonviolence)といえばマハトマ・ガンディー

米国のキング牧師も、チベットのダライ・ラマ14世猊下も、ミャンマーのアウンサンスーチー国家顧問もみな、ガンディー精神に深く学んで実践してきた人たちだ。 

そのガンディーに影響を与えた一人が、米国の思想家で実践家のヘンリー・デイヴィッド・ソローだ。『ウォールデン』が代表的著書だが、『市民的不服従』(Civil Disobedience)もよく知られている。1846年の出版だ。現在でも米国では広く読まれている本だ。

いまミャンマーで市民が、「市民的不服従運動」(CDM: Civil Disobedience Movement)と「非暴力」を掲げて抵抗運動を続けている源泉は、この流れのなかにある。

「非暴力」にかんするガンディーのことばを引用しておこう。 出典は、ガンディー 強く生きる言葉』(佐藤けんいち編訳、ディスカヴァー・トゥエンティワン、2020)から。


●「暴力のうえに構築されたもので、永続的なものはない。そう私は信じている。暴力によって実現した勝利は、敗北とおなじだ。なぜなら一時的なものに過ぎないからだ」 
●「いつでも死ぬ覚悟ができているからといって、人を殺す覚悟ができているという理由にはならない。 

(『ガンディー 強く生きる言葉』(佐藤けんいち編訳、ディスカヴァー・トゥエンティワン、2020)より

「天網恢々(てんもうかいかい) 疎(そ)にして漏(もら)さず」という。 クーデターを引き起こして一般市民にテロ行為を行う国軍は、一時的に勝利したとしても、永続的な勝利とはならないことを知るべきなのだ。 

 「非暴力」と「市民的不服従」をかかげて、国軍のテロ行為に「非暴力」で対抗するミャンマー市民を応援したい。

すでに状況は1988年に近くなりつつあるのではないかという危惧と懸念がつきまとうが、正義がどちらの側にあるか、あまりにも明白ではないか! 

たとえ時間がかかろうと、暴力に訴えた方が最終的に敗北することになる。そう信じている。




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・・トルストイの「非戦思想」と「ベジタリアン主義」もガンディーに大きな影響を与えている


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