先日3月1日にリリースされたばかりの中島みゆきの最新アルバム『世界が違って見える日』を購入。それ以来、聴きこんでいる。
先月71歳(!)になったばかりの中島みゆきには、新型コロナ感染症のためそのまま引退という観測もあったが、最新アルバムでも披露されている力強く独特な声と多彩な曲の数々には、驚きさえ覚えている。
中島みゆきのアルバムは、1996年に発売された『パラダイス・カフェ』を最後に買っていない。だから、なんと四半世紀ぶりということになる。正確にいえば、すでに27年間も過ぎ去っていたのかと、われながら驚くばかりだ。
1980年代、とくにその後半には、ほんとによく聴きこんでいたのだ。当時はライバル(?)とされていたユーミンもいいが、個人的なテイストとしては断然みゆき派だ。
不朽の名曲「時代」をはじめて知ったのは中学時代、大ヒットとなってラジオで流れ続けていた「わかれうた」は中学3年の冬、大学に入ってからは、これも大ヒットした「悪女」などなど。
大学時代には、いまは亡き親友の影響で、それ以外の曲も聴くようになった。いわゆる失恋ソング(とされているもの)はもちろん、はげまし系の原点である「ファイト!」も、その時代よく聴いた。じつにいい歌だ。
1990年後半になってからは、「ヘッドライト・テールライト」など、TV番組で流れるドラマの主題歌がすばらしいと思いながらも、CDを買うことはまったくなくなっていた。CDもぜんぜん聴かなくなってしまった。 熱が冷めたというべきなのだろうか。
ところが、最近になって、YouTubeの「公式サイト」でシングル曲を中心に公開されていることに気がついた。公開されたのは、この2ヶ月ほどのことだ。
おお、あの名曲の数々がYouTudeで視聴できるのか! というわけで、YouTudeで曲を聴きこんだり、むかし買ってもっているCDをすべて引っ張り出して聴いてみたりしている。
そのむかし聴きこんだ歌は、そらで歌える。歌詞と曲ごどからだに染みこんでしまっているのだろう。
中島みゆきの何がいいかといって、もちろん歌詞と曲については言うまでもない。曲のない歌詞だけでも、十分に詩として通用する。すでに「歌集」として何冊も出版されている。
だが、なによりも声そのものが、中島みゆきとしかいいようがない個性があって魅了されるのだ。
彼女の歌はそらで口ずさむことはできても、自分の歌唱力ではカラオケで再現するのは不可能だと、どうの昔にあきらめた。それほど独特の声であり、真似しようのない息継ぎなのだ。
最新アルバム『世界が違って見える日』(2023年)はなんと44枚目。いちばん最初の「倶(とも)に」と、最後の「夢の京(みやこ)」がとくにいい。なんども繰り返して聴きたくなる。なんだか童謡風の「天女の話」もいい。
曲もいい、歌詞もいい。そして70歳とは、とても思えない声。50年近いキャリアだが、その声は健在だけでなく現役そのものだった!
けっしてコアなファンでも、忠実なファンだったわけではないが、あらためて聴き直すようになって、10歳年上の彼女の声に惚れ直している今日この頃である。
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