冒頭に掲載した画像は、マレーシアの海峡都市ペナンの Penang Food & Travel のFB投稿に掲載されていたもの。CNY(=Chinese New Year:春節)と Ramadan(イスラームの断食月)が、2026年には奇しくも重なることを示したものだ。
ムスリムのマレー系と華人系の人口対比が、約6万人弱と2万人強と両者がマジョリティとして構成しているマレーシアならでは、といえるだろう。マレー系と華人系以外はインド系など。
ハラールフードやイスラーム金融のハブを目指すなど、社会経済のイスラーム化が進行している2000年代のマレーシアだが、わたしが訪れたことのあるペナンでもマラッカでも、首都のクアラルンプールでも、マレーシアでは華人とマレー人は共存している。
中華文明圏でもある東南アジアでは CNY と略称されることの多い「春節」は、正確にいえば「太陽太陰暦」にもとづくものであり、イスラームの断食月である「ラマダン」は「太陰暦」にもとづくものだ。
両者がともに「太陰暦」(lunar calendar)であれば重なるのは当然だろうが、「太陽太陰暦」(Lunisolar calendar)は太陰暦をベースとしながらも「太陽暦」の要素を加味しているので、太陰暦とは一致しないのである。
だからこそ、「春節」と「ラマダン」がほぼ同時に重なる太陽暦の2026年は、きわめてめずらしいのである。だが、明治維新後に西欧近代化政策に舵を切った日本は、太陽暦を採用しているので、この意味がなかなか理解しにくくなっている。
(The Five Phases and Four Seasons of the traditional Chinese lunisolar calendar Wikipediaより)
(Tabular Islamic calendar Wikipediaより)
しかも、「1863年以来初めて、旧正月、四旬節、ラマダンの期間がすべて重なる」(SortiraParis.com)という記事には、「2026年2月17日から18日にかけては、旧正月、ラマダン、レントがわずか24時間の間隔で重なる、まさに奇跡の瞬間です。1863年以来となるこの異例の現象は、次回は2189年まで起こらないと予測されており、約163年ぶりの再現となります」とある。
華人系の「春節」とイスラームの「ラマダン」だけでなく、なんとキリスト教の「レント」(Lent:四旬節)までほぼ同時期になるというのだ。
「レント」(四旬節)は、「イースター」(=復活祭の日曜日)の46日前の「灰の水曜日」から、イースターの前日(聖土曜日)までの期間を指すキリスト教用語であり、ことし2026年は2月18日から4月2日までとなる。
惑星直列ではないが、儒仏道の三教が中心の華人、ムスリム、キリスト教徒で「特別な月間」が重なるというのは偶然の一致であり、じつに興味深いことではないか!
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