第5巻が出版された。
『きのう何食べた?』(よしなが ふみ、講談社)の最新刊である第4巻が 9月にでたいたようだ。
こまめにチェックしているわけではないので、一年に一回の単行本はあやうく買い損ねてしまう。
第5巻は、「モーニング」に連載された 8話分(33話~40話)を収録。
毎回、けっこう手の込んだ料理を作っているなあ、主人公のスローライフ志向のゲイの弁護士は現在46歳。
同世代ということになるが、共通しているのは、見た目が30代ということと、自分で料理をつくるということだけだが(笑)
弁護士過剰時代の現在からみたら、主人公はいい時期に弁護しになったものである。じつにうらやましい存在であろう。
なんせ最近は、イソ弁(・・居候弁護士のこと)など夢のまた夢、ソク弁(・・実務経験なしに即座に事務所を開設せざるをえない弁護士)なる存在も出現しているということだから。
料理名でいえば、このようになる。
●豆ごはん、鶏肉のトマト煮込み、コールスロー、いんげんとじゃがいもの煮物
●アジのたたき、キャベツと厚揚げの煮びたし、ピーマンとじゃこのきんぴら、トマトと長芋のみそ汁
●夏野菜カレー、アボガドとトマトのわさびじょうゆあえ
●豚汁、アジの干物、コーンのバターじょうゆあえ、オクラのピリ辛やっこ
●きのことツナとカブの葉の和風パスタ、ミネストローネ、かぶのサラダわさびドレッシング
●バナナパウンドケーキ
●トンカツ、切り干し大根の煮物、スパゲッティサラダ、ほうれん草と油揚げのみそ汁
●豚肉とちくわで八宝菜風、大根とハムとネギのピリ辛サラダ、卵とコーンのスープ
毎回、メイン+副菜各種は、作るのはけっこう手間暇かかる。
このマンガは、"家庭" 料理のレシピ本という情報本としての側面もあるが、主人公の設定と人間模様が面白いので楽しみながら読めるのがいい。
まだまだ続きます。第6巻が出るのはまた1年後。
はやくできないかなあ~と待ち遠しい。
ごはんと同様、できあがるまでの待つ楽しみを味わいたい。
<関連サイト>
モーニング公式サイト - 『きのう何食べた?』作品情報
<ブログ内関連記事>
『きのう何食べた?』(よしなが ふみ、講談社、2007~)
『きのう何食べた? ④ 』(よしなが ふみ、講談社、2010)
『檀流クッキング』(檀一雄、中公文庫、1975 単行本初版 1970 現在は文庫が改版で 2002) もまた明確な思想のある料理本だ
『こんな料理で男はまいる。』(大竹 まこと、角川書店、2001)は、「聡明な男は料理がうまい」の典型だ
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