「アタマの引き出し」は「雑学」ときわめて近い・・日本マクドナルド創業者・藤田田(ふじた・でん)に学ぶものとは?

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2010年8月5日木曜日

『こんな料理で男はまいる。』(大竹 まこと、角川書店、2001)は、「聡明な男は料理がうまい」の典型だ




この人もまた、「聡明な男は料理がうまい」の典型といっていいだろう。

 毒舌のコメントで有名な、テレビタレント大竹まことの料理本である。料理の腕がプロ並みであっても、料理研究家ではなく、職業としての料理人というわけでもない。

 この本もまた、著者の人生体験と人生哲学がにじみ出た、すぐれた実用書である。

 基本的に出版社企画のようだが、よくできた料理本である。

 「男性の心をつかみたい」という女性向けに書かれた料理本であり、男のホンネを語った内容の人生本でもある。男からみれば、よくぞいってくれた、という思いももつ。

 「女は知らない。男心も胃袋も。こんな料理で男はまいる!」という帯のコピーがすばらしい。

 だから、もちろん男性もよく読んで、料理本としても活用すべきなのだ。男性自身が、自分自身が食べたいものを作るために。

 また、「得意料理は肉じゃがで~す ♡ 」なんてことを平気でクチにする女性に簡単にダマされないために(笑)。

 その程度の料理なんて、初歩の初歩ですよ。この本には「肉じゃが」という項目はありません(笑)。もちろん「肉じゃが」大好きな男性もいるでしょうが、すべての男性が「肉じゃが」好きだなんて幻想はもたないほうがいいのですよ。

 これは、著者の意図とは異なるかもしれないのだが・・・

 余談だが、「肉じゃが発祥の地」を主張している海軍の町、京都府舞鶴市に生まれた私は、実のところ「肉じゃが」はあまり好きではない。

 簡単に調理できて、しかも栄養価も高いということから、初代舞鶴鎮守府長官を務めた東郷平八郎が海軍基地の舞鶴で奨励したと舞鶴市は主張しているのだが、「肉じゃが発祥の地」は、同じく海軍の町である広島県の呉も主張しており、真相は藪の中である。日本映画の『男たちの大和』のロケの一部が、本来の母港であった呉ではなく、舞鶴の赤レンガ倉庫街が使用されてことは、知る人ぞ知るエピソードであるのだが。

 同じ趣旨からカレーライスも海軍から普及したということだ。広島県の江田島の旧海軍兵学校(・・現在は、海上自衛隊第1術科学校)の食堂で食べた「海軍さんのカレー」はうまかった。

 「肉じゃが」も「カレーライス」も、そもそもは、軍艦の乗員である「飯炊き兵」という男たちが作っていた、男たちのための料理ではあったわけだ。


 さて、「絶対まいる48レシピ」をすべて紹介しておこう。

目 次

基本の和食の朝ごはん

だしの取り方・だしまき卵
カニチャーハン
どんぶり2種-卵丼、そぼろ丼
海鮮キムチ丼
スパゲティナポリタン
豚肉のしょうが焼き
ハンバーグ
野菜抄め

【コラム】男がニラレバ定食を食べる理由

薄切り肉のカリカリ揚げ
ポテトコロッケ
鶏の竜田接げ
肉天
いろいろフライ

【コラム】普通のコロッケ礼賛

オムライス
焼きそば
スパゲティ4種
 -アンチョビとキャベツのスパゲティ
 -ベーコンと野菜のスパゲティ
 -あさりとバジルの和風スパゲティ
 -スパゲティカルボナーラ

【コラム】女の世話になっておきながら その①

じゃがいものチーズ焼き
ホットドッグ
パンいろいろ
-ガーリックトースト、バゲットサンド、ハムサンド

【コラム】女の世話になっておきながら その②

キャベツとベーコンのスープ
豚汁
牛スジとごぼうの甘辛煮
あじのしょうが煮
里芋のそぼろ煮

【コラム】人は郷愁という味を食べる

ゆで豚
小あじの南蛮漬け
なすの油抄め
じゃがいもとセロリの抄め物

【コラム】男たちは料理に何を求めているのだろう

ピータン豆腐
中トロとネギの串癖き
JJ風サラダ
トマトサラダ

【コラム】コショウは危険な調味料

焼くだけ5品
お茶漬け2種
-鯛茶漬け、昆布茶漬け
いつでもトマト
とうもろこし
ふかしいも

【コラム】いさぎよい食べ方

揚げパン
いちごジャム
みそ汁

あとがき
編集後記


 この本に収められたコラムが実に面白いので、これを読むだけでも価値はある。

 最後に、大竹まことが実に素晴らしいことを語っているので紹介しておこう(*太字は引用者による)。

米を10回炊く。味噌汁を10回作る。干物を10回焼く。
とにかく「続けて10回!」やれば、コツをつかめる。
たまにしかやらないとカンが鈍る。
料理だって本を読んで基本を覚えるだけでなく、練習しなきゃ。





PS 生物学の常識を塗り替えるSTAP細胞(=刺激惹起性多能性獲得細胞)の発見が、2014年1月31日に論文が『ネーチャー』に掲載されたことが発表されたことで、いちやく世界的な有名人となった小保方晴子博士。白衣のかわりに祖母からもらった割烹着を着て実験しているということが話題になっている。割烹着で思い出したのが大竹まことのこの本。この機会に、読みやすくするために改行を増やした。 (2014年2月2日)


<ブログ内関連サイト>

『檀流クッキング』(檀一雄、中公文庫、1975 単行本初版 1970 現在は文庫が改版で 2002) もまた明確な思想のある料理本だ
・・「料理をつくる男」 戦後の代表選手といえようか

邱永漢のグルメ本は戦後日本の古典である-追悼・邱永漢
・・この人もまた「料理をつくる男」であった

グルマン(食いしん坊)で、「料理する男」であった折口信夫
・・戦前の「料理をつくる男」 

『聡明な女は料理がうまい』(桐島洋子、文春文庫、1990 単行本初版 1976) は、明確な思想をもった実用書だ
・・これは必読書!

むかし富士山八号目の山小屋で働いていた (3) お客様からおカネをいただいて料理をつくっていた

『きのう何食べた?』(よしなが ふみ、講談社、2007~)
・・男が男につくる料理
       
海軍と肉じゃがの深い関係-海軍と料理にかんする「海軍グルメ本」を3冊紹介
・・海軍の軍港として発展した日本海側の舞鶴と瀬戸内海の呉。このふたつの軍港は「肉じゃが発祥の地」をめぐってライバル関係にある

「三日・三月・三年」(みっか・みつき・さんねん)
・・「継続こそチカラなり」

(2014年2月2日 情報追加)

            




(2012年7月3日発売の拙著です)


*なお、拙著 『人生を変えるアタマの引き出しの増やし方』の第5章は、「引き出しの増やし方 応用事例編」として、「「料理」を例に「引き出し」を増やしてみるとしたら」です。ぜひ、あわせてお読みいただけると幸いです。









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