JBPress連載コラム第50回目は、「世界のリーダーたちが座右の書としてきた『自省録』(前編・後編)」(2019年4月23・24日)。
前編(4月23日公開)は、「戦場のローマ皇帝、「本当の自分」は哲学者だった」 ⇒ http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/56163
後編は(4月24日公開)は、「「書く」ことでリーダーの辛さを克服したローマ皇帝」 ⇒ http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/56164
さて今回は、4月27日発売予定の『超訳 自省録 よりよく生きる』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の「はじめに」と「目次」を、コラムとしていち早く紹介することにしたい。
編集部によるイントロから始めることにしよう。
「4月にテレビ番組「100分de名著」(NHK Eテレ)でも紹介された『自省録』は、ストア派の哲学者だった第16代ローマ皇帝、マルクス・アウレリウスによる名著である。アパルトヘイト後の南アフリカで人種の壁を越えて国民和解を実現したマンデラ元大統領ほか、ビル・クリントン元大統領、トランプ政権の国防長官であったマティス米海兵隊大将など各国のリーダーが愛読してきた。近年はシリコンバレーの起業家やアスリートたちにも注目されている。 2000年近くにわたって読み継がれてきたこの名著を、『超訳 自省録 よりよく生きる』(4月27日発売予定)の編訳者である佐藤けんいち氏が2回にわたって紹介する。(JBpress)
(※)本稿は『超訳 自省録 よりよく生きる』(マルクス・アウレリウス、佐藤けんいち編訳、ディスカヴァー・トゥエンティワン、2019)の一部を抜粋・再編集したものです。
『自省録』が本格的に注目を浴びるようになったのは、16世紀半ばにスイスのチューリヒで原文のギリシア語とラテン語の対訳版として活字化されて以降のことだ。激動期の17世紀には、「新ストア主義」として『自省録』を含めたストア派哲学がリバイバルしている。
(ルーベンス「ガスパル・ゲヴァルティウスの肖像」(1628年)の一部。画像の左にマルクス・アウレリウスの胸像(出所:Wikipedia)
全12巻で構成されている『自省録』を、編訳者である私が、内容に従って9項目に分類した「目次」を紹介しておこう。
目 次
はじめに
1 「いま」を生きよ
2 運命を愛せ
3 精神を強く保て
4 思い込みを捨てよ
5 人の助けを求めよ
6 他人に振り回されるな
7 毎日を人生最後の日として過ごせ
8 自分の道をまっすぐに進め
9 死を想え
『超訳 自省録 よりよく生きる』(佐藤けんいち編訳、ディスカヴァー・トゥエンティワン)は、4月27日の発売予定です。
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・・「我即宇宙」を説いた植芝盛平
(2019年4月25・27日 情報追加)
(2020年5月28日発売の拙著です)
(2019年4月27日発売の拙著です)
(2017年5月18日発売の拙著です)
(2012年7月3日発売の拙著です)
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