FB友人(リアルの友人でもある)女性が紹介していた『私が見た未来 完全版』(たつき諒、飛鳥新社、2021)をさっそく amazon で取り寄せて読んでみた。「幻の "予言漫画"」と帯にある。
「予知夢」を扱った1999年のマンガの復刻版と、あらたに追加された関連情報を関連マンがをあわせた「完全版」。このマンガのことも、作者の少女マンガ家(女性)のこともまったく知らなかったが、その界隈では「具体的な日付の入った予知夢」のことが、ここ数年は有名になっていたらしい。
話題となっていたのは、表紙に描かれた「大災害は 2011年3月」である。この件についてのマンガは作成されなかったのだが、作者はこの日付が気になって、表紙に書き込んだのだという。1999年のことだ。
自分自身よく夢を見るし、「予知夢」には昔から大いに関心がある。だが、作者のように「日付の入った夢」というのは見たことがない。作者のように、見た夢の内容を克明にイラスト入りで記録することもない。その意味では、このマンガは「予知夢」とその検証作業の資料として読む価値はある。
「ノストラダムスの大予言」が大ブームになっていた時代のまっただ中で小学生だったこともあって、こういうオカルト的な話題は好きだし、したがってある程度の「免疫」もあるのだが、帯にもある「本当の大災難は2025年7月にやってくる」は、気にならないといえばウソになる。
はたして、ほんとうに大災難となるのか、なるとしてもどのような災難となるのか、どの程度のものとなるのかまったくわからないが、いずれにせよ「備えあれば憂いなし」は大事なことだ。物理的にも、精神的にも。
「予知夢」というのは、それを見た本人にも夢が意味するものがなにかわからないことも多い。それが実際に起こってみてはじめて、それが「予知夢」だっことが明らかになる。
作者自身の「夢の記録」(1985~1992年)と「夢の記録メッセージ」(1992年12月~2004年8月)をもとに、今回作者自身があらたに作成した「読み解き」が興味深い。
「予知夢」という現象に関心のある人は、直接自分で確かめてみるといいと思う。
<関連サイト>
・・「「発売以来、読者アンケートがとにかくたくさん届いています。しかも、そのほとんどがハガキなんです。送ってくださるのは主に60~80代の方で、批判めいた感想はほぼありません。『大災難が訪れる2025年7月に立ち会うことが人生の新たな目標になった』など、たつき先生の言葉を前向きに捉えてもらえたようで。とても意外な声でしたが、うれしく感じています」(担当編集者の杉山茂勲さん)
(項目新設)
<ブログ内関連記事>
・・現代人でも、南方熊楠のように、脳力が異常に高まったときには「予知夢」によって、いわゆる夢のお告げで未発見の菌類を発見したりもしている
・・中世イタリアのフランチェスコと中世チベットのミラレパの共通点に「予知夢」がある。ユング派の臨床心理学者・河合隼雄は、とりわけ「予知夢」に関しての共通性が、中世日本の明恵上人とフランチェスコにある、と強調している
・・こちらは忘れていた過去の記憶が、突然よみがえる「フラッシュバック現象」。
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