出版されたばかりの『ロシア点描-まちかどから見るプーチン帝国の素顔』(小泉悠、PHP研究所、2022)を読んだ。まさにグッド・タイミングの出版だ。
「ウクライナ戦争」が勃発してから、マスコミで引っ張りだこの「時の人」による最新刊。こんな状態だからこそ、ロシアとロシア国民の素顔を知る必要ありというわけで、語りおろし原稿を大幅に書き直したうえで、2月24日以降の状況を踏まえて大幅に加筆したという。
2009年から足かけ3年間のモスクワ生活体験をベースに、現在ロシアに滞在中の関係者から収集した情報でアップデートした内容。まだ40歳の若さで、しかも軍事オタクというのが、なかなか類書にはない特色かな。本人は松戸出身で、配偶者はロシア人のようだ。
ささっと読める内容で、ロシアをまったく知らない人にはもちろん、ある程度知っている人にも有益だろう。おすすめ。
目 次第1章 ロシアに暮らす人々編第2章 ロシア人の住まい編第3章 魅惑の地下空間編第4章 変貌する街並み編第5章 食生活編第6章 「大国」ロシアと国際関係編第7章 権力編
著者プロフィール小泉悠(こいずみ・ゆう)東京大学先端科学技術研究センター専任講師。1982年、千葉県生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了。ロシア科学アカデミー世界経済国際関係研究所客員研究員、未来工学研究所客員研究員などを経て、2022年1月より現職。ロシアの軍事・安全保障政策が専門。著書に『「帝国」ロシアの地政学』(東京堂出版、サントリー学芸賞)などがある。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもの)
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(2022年5月24日 項目新設)
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