昨年2025年の大ヒット映画『国宝』を amazon prime で視聴した。つい先日のように思っていたら、もう「無料」で見れるとは!
どうも根が天邪鬼な性格なわたしは、流行りものはかえって遠ざけたくなる悪癖がある。というわけで、とうとう最後まで映画館に見に行くことはしなかったのだが、評判の高さはそれなりに意味あるものなわけだ、見終わる前からつよく実感した次第。
あらすじは書く必要もないと思うので省略するが、どうもこの手のヒューマン・ドラマには過剰に感情移入してしまうので、気力と体力がないと最後まで視聴できないものだ。
もちろん、自分は歌舞伎界の人間でも歌舞伎好きの人間でもない。とはいえ、歌舞伎の女形を演じる2人の主人公、生い立ちも性格もまったく異なるこの2人を軸にした生き様に「人生」を見てしまうから、自分の人生を重ね合わせて見てしまうから、どうしても感情移入してしまう。
だが、この映画にはそんな懸念をいとも簡単に忘れ去ってしまうだけの魅力がある。いや、ストーリーと映像美が織りなす魔力というべきか。
そのまま視聴し続けてもいいのだが、さすがに174分の長尺なので、一息入れるためキリのいいところでいったん休憩を入れる。これだからこそ、自宅での視聴はありがたい。自宅なら映画館とは違って、自然の欲求が我慢できずにスクリーン前を横切っていく不届き者たち(!)も皆無だしね。
トム・クルーズ主演の『トップガン・マーヴェリック』(2022年)を最後に、コロナが開けても映画館に行かなくなってから早4年。今後もわざわざお金を払って映画館に行くことはないだろう。
芸の道を極めるという、まさにエゴイズムの極地。そのたゆまぬ精進のプロセスでは、その当人が意識しないなか、かかわった人たちがさまざまな意味で「犠牲」になっていく。だが、芸を究めたがゆえに、そして究め尽くしたその暁には、多くに人々に感動をあたえることになる。
もちろん、芸を極め尽くすことなど永遠にはありえないのだが、その精進のプロセスにこそ意味がある。そして、そこには救いがある。エゴイズムが浄化される日が訪れるのだ。すばらしい内容であった。
<ブログ内関連記事>
・・市川團十郎と成田屋
(2023年11月25日発売の拙著です 画像をクリック!)
(2022年12月23日発売の拙著です 画像をクリック!)
(2022年6月24日発売の拙著です 画像をクリック!)
(2021年11月19日発売の拙著です 画像をクリック!)
(2021年10月22日発売の拙著です 画像をクリック!)
(2020年12月18日発売の拙著です 画像をクリック!)
(2012年7月3日発売の拙著です 画像をクリック!)
end
.png)










