2024年5月15日水曜日

「東国三社参詣」5万歩ウォーク 体験記 その5 息栖神社の一の鳥居は・・(2024年5月11日)

 (筆者撮影 以下同様)


香取神宮から歩くこと約3時間強(…休憩時間は除く)、ようやく息栖(いきす)神社に到着。 

常陸利根川沿いに北上していき、まずは一の鳥居にたどりつく。 


(一の鳥居)


この鳥居は常陸利根川に面して建てられ
ており、「忍潮井」(おしおい)とう男女一対の2つの井戸がある。真水がでるこの井戸こそ重要なのだそうだ。 




江戸時代後期、文化・文政時代に庶民の旅がブームになっている。

その時代の参詣者は、知識階層の平田篤胤(1816年)も佐藤一斎(1818年)などみなそうだが、鹿島神宮方面から舟をつかって川を下り、一の鳥居にアプローチし、そこから上陸して本殿を参拝している。

この地域は「水郷」だから、主たる交通手段はもともと歩きではなく、舟が主要な移動手段だったのだ。 

柳田國男の愛読書でもあった、赤松宗旦の『利根川図志』にも「息栖明神 船中から正面を見る図」が挿絵として挿入されている(下図)。




わたしのように歩いて参詣する者は、地元の人間を除いては、当時もいなかったのかもしれない(汗) 



さて、本殿を参拝する。息栖神社は、水面とフラットな土地に建てられている。




小高い丘のうえにあり、ともに「要石」(かなめいし)のある鹿島と香取の両神宮とは異なるのだ。

舟から上陸したら、そのまま歩いて参拝できるわけだが、水害には弱いのではないか? 




息栖神社が、現在から約1200年前に現在の場所に移遷されたという事実と関係があるのかもしれない。現在の息栖神社が建っている場所は、縄文時代からの聖地ではないのかもしれない。


(御神木は樹齢千年超え)


境内には「夫婦杉」(めおとすぎ)という樹齢千年超えの御神木がある。樹齢千年超えの御神木があるのは、「東国三社」に共通している。 


(本殿)

本殿は1960年に焼失したため、現在のものは再建されたコンクリート製とのことだ。 

境内は、全体的にこじんまりとした感じで、鹿島・香取の両神宮とはおもむきがだいぶ違う。両神宮と比べると、参詣者も多くはないようである。 



■息栖神社から鹿島神宮までが後半戦

息栖神社を参拝していると、時間はすでに午後2時である。鹿島神宮までは約2時間半かかる。

GoogleMapは、「鹿島神宮は16:30に閉まる」という表示がでてきて、やたらせかされる。 

神社は、基本的に開放スペースであって、営業時間など関係ないはずだろうと思いながらも、気持ちがせかされてしまうのはデジタル時代の現代人の悪弊か? 

息栖神社から鹿島神宮までは、ひたすら北上することになる。 

(つづく) 






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