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2011年11月12日土曜日

「山伏修行体験塾 2011 東京勧進」 に参加 ー ヤマガタ・サンダンデロ(銀座)にて山形の食材をふんだんにつかった料理とお酒を存分に楽しんできた


 「山伏修行体験塾 2011 東京勧進」に参加してきた。「山伏体験修行塾」の卒業生の交流会として企画されたものである。

 お誘いを受けて、はがきに「うけたもう」に丸をして投函。「うけたもう」とは「受け給う」のことだ。

 会場は、銀座一丁目の山形県物産店「やまがたプラザ」の 2Fにあるレストラン ヤマガタ・サンダンデロ。なかなか予約がとれなくて有名なこのレストランが、この日は貸し切りで利用となった。

 11月11日の「18時から法螺貝にて開会」ということになったが、少し早めに会場についたら、さっそく地ビールの「月山」(がっさん)で「予行演習」(笑)、コクのあるビールで開始前からすでに舌もなめらか、ひさびさにあう体験者の面々と旧交を温めながら歓談。

 さて、法螺貝で開会のあと、山伏修行で最大の責め苦である南蛮いぶしの会場になっている「いでは会館」の一室から、はじめて外に持ち出したという出羽三山神社の掛け軸に向かって二拝二礼してから「三語」を奉唱。おぼろげにしか覚えていないのだが、なんとなく周りの雰囲気にあわせる(笑)

 それが終われば、山形産のスパーリング・シャルドネ『嘉』で乾杯。あとは着席して、料理と酒を楽しみながらの交流タイムである。



 料理は、当日のコース料理の、肉も魚も野菜もみな新鮮な山形産で、たいへんおいしゅうございました。コ-スメニューは以下のとおりであった。



由良のワラサのカルパッチョ (写真上)
ハタハタの湯上げと平田の赤ネギ
鼠ケ関の赤エビの『つや姫』リゾット
由良の真鯛のアクアパッツァ (写真下)
山伏豚のグリルと藤沢カブ 焼畑仕立て
余目のマッシュルームと生ハムのクリームスパ
パンナコッタと北側さん家のりんごのソース




 飲み物メニューは以下のとおり。すべて山形産である。写真は、サンダンデロの母店であるアル・ケッチャーノ(山形県鶴岡市)のオリジナル日本酒『水酒蘭』(ミシュラン)。


月山地ビール ピルスナー
高畠ワイナリー スパーリングシャルドネ『嘉』
月山ワイナリー 『ソレイユ ルヴァン』(白ワイン)
  同上    『月のささやき』(赤ワイン)
アル・ケッチャーノ オリジナル日本酒『水酒蘭』(ミシュラン)



 それにしても、『月のささやき』(赤ワイン)はうまかった(写真上)。ワイン用として育種された「山ソーヴィニヨン」(=山ぶどうとカベルネ・ソーヴィニヨンの掛け合わせ)で醸造したワインだという。

 一階のやまがたプラザで、野菜や加工食品などの食材が購入できるのだが、試飲させていただけえれば、一本買って帰ったのに「後の祭り」、いや「祭の後」であった。

 あらためて「ああ、山形はおいしい!」とココロの底から(・いやハラの中から?)感じた一日であった。まさに、これこそ口腹というべきだろう。食べて、しゃべって口の幸福。

 山伏修行体験塾の参加者がみなクチにしていたのは、三日の修行が終わったあとの「精進落とし」がなによりも楽しみであったということ。「精進落とし」は、苦しい体験のあとのご褒美としては破格のものだろう。

 それを再び味合うためにも、できればまた山伏修行体験塾にも再び参加したいものである。みなさんも一ついかがですか?


<関連サイト>

山形アンテナショップ 「おいしい山形プラザ」(東京・銀座一丁目)

山形の食材をふんだんに使用してイタリアン(畠中 茂 日経ビジネスオンライン 2011年11月14日)
・・サンダンデロの紹介記事

レストラン ヤマガタ・サンダンデロ(Yamagata San-Dan-Delo)
・・山形の食材をふんだんにつかったイタリアレストラン・アルケッチャーノ(山形県鶴岡市)のオーナーシェフ奥田政行氏が東京に開いているお店。

レストラン ヤマガタ・サンダンデロ(アル・ケッチャーノのウェブサイト内)
・・こちらで空席状況の確認とオンライン予約ができる


<ブログ内関連記事>

書評 『世界一の映画館と日本一のフランス料理店を山形県酒田につくった男はなぜ忘れ去られたのか』(岡田芳郎、講談社文庫、2010 単行本 2008)・・庄内産の食材をふんだんにつかった先駆者の一代記。庄内浜でとれる日本海の魚の写真もふんだんにアップしておいた

「庄内平野と出羽三山への旅」 全12回+α - 「山伏修行体験塾」(二泊三日)を中心に (総目次)
・・食の都庄内について、五感をつうじて味わってきた紀行文。とくに 庄内平野と出羽三山への旅 (3) 「山伏修行体験塾」(二泊三日)に参加するため羽黒山方面に移動 から 
庄内平野と出羽三山への旅 (7) 「神仏分離と廃仏毀釈」(はいぶつきしゃく)が、出羽三山の修験道に与えた取り返しのつかないダメージ までをとおしでよんでいただけると、「山伏体験修行」の実際がわかると思う



(2012年7月3日発売の拙著です)







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