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2020年2月25日火曜日

JBPressの連載コラム第72回は、「84年前の2・26事件が招いた「意図せざる結果」-オリンピックイヤーの閏年に大事件は発生する」(2020年2月25日)


JBPressの連載コラム第72回は、84年前の2・26事件が招いた「意図せざる結果」-オリンピックイヤーの閏年に大事件は発生する(2020年2月25日) 
⇒ https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/59447

自然災害や大事件を、それが発生した月日の数字で表すことがある。2011年の東日本大震災と原発事故の「3・11」や、2001年の米国の同時多発テロ事件「9・11」がその代表であろう。

明日2月26日は、日本を揺るがした「二・二六事件」が起こった日である。

いまから84年前の1936年(昭和11年)2月26日のことだ。国家社会主義の思想家・北一輝の影響を受けていた帝国陸軍の青年将校たちが蹶起(けっき)、彼らが率いる部隊が帝都東京で反乱を起こし、日本をゆるがす大事件となったのだ。

反乱勃発から4日目の2月29日に無血鎮圧された。二・二六事件が起きた1936年は、今年と同じく4年に一度の「オリンピックイヤー」であり、閏年であった。ヒトラー政権下のドイツでベルリンオリンピックが開催された年だ。

ベルリン大会の次は東京が予定されていた。1940年の「紀元二千六百年記念行事」として準備が進められていたが、日中戦争激化などのため日本は開催権を返上して中止となり、「幻の東京オリンピック」となってしまった

だから、今年の東京オリンピックが無事開催されれば、幻の大会を含めると3度目ということになる。

つつききは本文にて ⇒ https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/59447


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JBPressの連載コラム第71回は、「「建国記念の日」はいつ2月11日に決まったのか?- 「歴史」と「神話」はイコールではない」(2020年2月11日)

78年前の本日、東京は雪だった。そしてその雪はよごれていた-「二・二六事件」から78年(2014年2月26日)

二・二六事件から 75年 (2011年2月26日)

4年に一度の「オリンピック・イヤー」に雪が降る-76年前のこの日クーデターは鎮圧された(2012年2月29日)

「精神の空洞化」をすでに予言していた三島由紀夫について、つれづれなる私の個人的な感想

「憂国忌」にはじめて参加してみた(2010年11月25日)

石川啄木 『時代閉塞の現状』(1910)から100年たったいま、再び「閉塞状況」に陥ったままの日本に生きることとは・・・


■行動を促す思想

「かくすれば かくなるものと知りながら やむにやまれぬ 大和魂」(吉田松陰)

「幾たびか辛酸を歴て志始めて堅し」(西郷南洲)

『大アジア燃ゆるまなざし 頭山満と玄洋社』 (読売新聞西部本社編、海鳥社、2001) で、オルタナティブな日本近現代史を知るべし!

沢木耕太郎の傑作ノンフィクション 『テロルの決算』 と 『危機の宰相』 で「1960年」という転換点を読む

(2020年2月27日 情報追加)


 
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2020年2月17日月曜日

映画『1917 命をかけた伝令』(英米、2019)を見てきた(2020年2月17日)ー「伝令」となったら最後まで走り抜け!


映画『1917 命をかけた伝令』(英米、2019)を見てきた。オリジナルのタイトルも『1917』。実話に基づいている、という。見る価値ある作品だ。 

この映画は公開前から見たいと思っていた。というのは、なんといっても第1次世界大戦ものは少ないからだ。あっても、モノクロの記録映像がほとんどだ。戦争終結から100年以上たって、ようやくカラーによる映画作品が増えてきたようだ。 

コロナウイルスがうようよしている今日この頃、映画館のような密閉空間で時間を過ごすのは避けたいところだが、平日の昼なら混んでいないので問題は少なかろうと判断。マスク装着して見に行ってきた次第。実際、映画館はガラガラだった(笑) 

さて、映画の内容に戻ることにしよう。第1次大戦ものだ。 膠着する最前線の出来事だ。舞台はフランス。最前線にいる味方に戦闘停止命令を伝えるため、「伝令」に出された英国陸軍の兵士2人の1日を密着して描いた作品。




対面するドイツ軍の徹底は、じつは戦略的撤退で、英国軍が戦闘を仕掛けてくるのを待ち構えたワナだから戦闘停止だというのがその理由。 電話線が切断されたた最前線への連絡が途絶えた結果、伝令がだされることになったのだ。2人1組なのは、バディ・システムである。

移動距離は15km程度だから、平地なら歩いても数時間の距離だ。だが、敵が撤退しているとはいえ、そこは戦場である。

だが、塹壕を一歩でたら、いつ撃たれるかわからないのが戦場だ。ワンカットで撮影されたように見える手法なので、自分が伝令として走っているような気分になるから臨場感がある。英軍にはターバンを巻いたシク教徒のインド兵がいるし、フランス国内の塹壕が、石灰石(のように見える)のように見える白色なのもリアリティがあっていい。 




第2次大戦ものやベトナム戦争ものなどの戦争ものを見慣れていると、なぜ「伝令」が必要なのか、と思うだろう。とくにベトナム戦争以降は、歩兵部隊が無線で連絡して空中支援を要請するのが当たり前になっているから。

第1次大戦の頃は、まだ通信は有線と無線の端境期だったのだ。第1次大戦では、ドイツ軍のヒトラー伍長も伝令として大活躍し、鉄十字勲章を授与されていることを想起するといい。もちろん、伝令が撃たれたり捕虜になると、情報が筒抜けになっってしまうというリスクがともなう。 

戦車や航空機、毒ガスなど新兵器が次から次へと投入され、有史以来もっとも過酷だったとされる第1次大戦。この戦争を、映画とはいえカラー映像で(当時の実写フィルムはモノクロだ)、体感するためにも必見だといえよう。





<ブログ内関連記事>

JBPress連載コラム第48回目は、「20世紀の2人の「天才」は戦場で何を体験したのか-勇敢な志願兵だったヒトラーとウィトゲンシュタイン」(2019年3月26日)

書評 『毒ガス開発の父ハーバー-愛国心を裏切られた科学者-』(宮田親平、朝日選書、2007)-平時には「窒素空中固定法」で、戦時には「毒ガス」開発で「祖国」ドイツに貢献したユダヤ系科学者の栄光と悲劇

「サラエボ事件」(1914年6月28日)から100年-この事件をきっかけに未曾有の「世界大戦」が欧州を激変させることになった

「第一次世界大戦」の勃発(1914年7月28日)から100年-この「世界大戦」でグローバル規模のシステミック・リスクが顕在化



 
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2020年2月11日火曜日

JBPressの連載コラム第71回は、「「建国記念の日」はいつ2月11日に決まったのか?- 「歴史」と「神話」はイコールではない」(2020年2月11日)


JBPressの連載コラム第71回は、「建国記念の日」はいつ2月11日に決まったのか?- 「歴史」と「神話」はイコールではない(2020年2月11日)
⇒ https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/59256

本日は「建国記念の日」である。国民の祝日である。

祝日はかつて「旗日」(はたび)といったものだが、近年は祝日でも日本国旗が掲揚されている家はあまり見なくなったような気がする。官公庁は別にして、国旗掲揚という「伝統」も廃れつつあるのかもしれない。

注目したいのは「建国記念の日」という名称「建国記念日」ではなく「建国記念の日」である。「の」の字が入るかどうかで、ニュアンスが異なってくるが、なぜそうなのかについて考えてみることは、意味のあること。

世界の三大宗教である「普遍宗教」の暦である西暦(=キリスト紀元暦)やヒジュラ暦(=イスラーム暦)、そして仏暦(=仏滅紀元)について見ていった上で、「民族宗教」であるユダヤ教のユダヤ暦、日本の神道の「皇紀」について考えてみたい。

つづきは本文で ⇒ https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/59256





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皇紀2670年の「紀元節」に、暦(カレンダー)について考えてみる

「神武天皇二千六百式年祭」に思う(2016年4月3日)

本日よりイスラーム世界ではラマダーン(断食月)入り

きょうは何の日?-ユダヤ暦5272年の新年のはじまり(西暦2011年9月28日の日没)

「是々非々」(ぜぜひひ)という態度は是(ぜ)か非(ひ)か?-「それとこれとは別問題だ」という冷静な態度をもつ「勇気」が必要だ


 
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2020年2月6日木曜日

「特別展 出雲と大和」(国立博物館、上野・東京)に行ってみた(2020年2月4日)-「神代の出雲」に対して「仏教伝来後の大和」であり副題は「神と仏」とすべきだった


東京・上野で開催中の「特別展 出雲と大和」に行ってみた(2020年2月4日)。今年2020年は『日本書紀』が編纂されてから1300年になるので、その記念イベントなのだそうだ。

出雲と大和というと、出雲神話と大和神話の対比といった連想が湧いてくる。大国主命(おおくにぬしのみこと)に代表される出雲と天照大神(あまてらすおおみかみ)に代表される大和(伊勢)。そんなこともあって、とくに深く考えることもなく事前にネットでチケットを購入しておいた。あとは、いつ見に行くかということだけが残っていたのである。

今週火曜日(2020年2月4日)のことだが、所用のついでにに行ってみた。博物館に到着したのが16時過ぎていたので、閉館17時までのあわただしい観覧となったが、平日ということもあって来客数は思ったよりも多くなかった。展示は前期後期にわかれるが、訪れたのは「前期展示」ということになる。


(模型 加茂岩倉遺跡 銅鐸埋納状況復元 写真撮影可ゆえ筆者撮影)

第1展示室は「出雲」、第2展示室が「大和」となっているが、正直いって「出雲」は興味深い展示だったが、「大和」はあまり面白くなかった。 

というのも、「大和」の展示物はなぜか仏像ばかりで、これなら「仏像展」と最初からネーミングすべきではないか、と思ったから。個人的に仏教ファンであっても、仏像ファンではないので、少々ガッカリしたのが正直なところ。 

神代の出雲に対して、仏教伝来後の大和ということになるのだろうか。それなら、この展覧会の副題は「神と仏」とすべきだったのだ。

それに対して「出雲」のほうは、古代の出雲大社の縮小模型、古代の出雲大社の支柱である巨大な伊豆柱(模造だが)、銅鐸、埴輪などなど関心が高いものばかり


(同上)

自分自身が、日本海側の「丹後」(京都府)の生まれなので、「出雲」出身ではないが親近感があるのも理由の1つ。自分が生まれた舞鶴市は、古代は出雲の支配圏のなかにあった。

出雲と丹後は、それぞれ古代に編纂が命じられて提出された風土記が残っている数少ない国である。それぞれ「出雲国風土記」「丹後国風土記」になる。ちなみに後者には浦島伝説が出てくる。

政治がからんでくる「大和」よりも、神話にどっぷり浸かっている「出雲」の方が面白いのは、当然といえば当然か。

さらにいえば、せっかく出雲神話といえば大国主命なのだから、大国主命=大黒様でネズミという連想を打ち出せば、子年の2020年にふさわしいものとなったのに。学芸員にはイマジネーションが欠けているのかな。「江戸時代のなかの古代」というコンセプトもありなのだろうに。専門を時代区分で区切る弊害か。

まあ、そんなわけで、古代神話世界の「出雲」と、仏像展の「大和」の二部構成で、両方好きな人にとっては最高だろうが、仏像ファンでない私には後半の展示は面白くなかったというのが、個人的な感想であります。







<ブログ内関連記事>

『水木しげるの古代出雲(怪BOOKS)』(水木しげる、角川書店、2012)は、待ちに待っていたマンガだ!
・・言うまでもなく、水木しげる氏は出雲の境港の出身

古事記と勾玉(まがたま)

2020年子年の初詣はネズミにちなんで「子之神社」(市川市北方)に行ってきた(2020年1月5日)
・・江戸時代には、出雲神話の大国主命=大黒様からネズミの連想がある

梅棹忠夫の幻の名著 『日本探検』(1960年)が、単行本未収録の作品も含めて 2014年9月 ついに文庫化!
・・「探検」対象として「出雲大社」が取り上げられている


 
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2020年2月5日水曜日

書評 『カント先生の散歩』(池内紀、潮文庫、2016 単行本初版 2013)-カントについて関心のある人、そうではなくても池内紀ファンなら読む価値あり


先日惜しくもお亡くなりになったエッセイストでドイツ文学者の池内紀さん。その知られざる1冊がこれ。『カント先生の散歩』(潮文庫、2016)。 

「知られざる」と書いたのは、潮(うしお)文庫なんて、存在そのものすら忘れていたマイナーな文庫だから。潮文庫を置いている書店も、あまりないしね。 

じつは私もつい最近知ったばかりなのだ。潮出版社のインド関連の本を読む機会があって、試みに amazon で潮出版からどんな本が出てるのかなと検索していたら、この本が出てきた。おお、こんな本があったのか! というわけでさっそく注文。届いたらすぐに読んでみた。

さすがに「散歩中」というわけにはいかないが、「電車での移動中」の読書には最適だ。薄くて軽く読める本だが、内容は面白い。 

カントの哲学書は、正直いって私も途中で読むのを断念している(苦笑)。ところがカントには『人間学』なんて面白い本がある。大学の講義を元にしたらしい。このほか『永遠平和のために』は、21世紀のいまでも読むべき本であって、短いし比較的読みやすい内容だ。 

池内さんは、その『永遠平和のために』の翻訳もしていたらしいと、この文庫本で初めて知った。その翻訳のための調べ物がから生まれたのが、この本のもとになった連載。その連載が、月刊誌『潮』だから、潮出版社から初版がでて、さらにその3年後に文庫化されたというわけ。 

池内さんの『ゲーテさん、こんばんは』(集英社文庫)も面白いが、おなじく18世紀に生きたドイツ人を描いた、この『カント先生の散歩』もいい味のある作品だ。 

哲学者カントのじつに人間臭い側面哲学書が生まれた背景にディスカッション・パートナーとして一卵性双生児のような英国人商人が存在したことの意味など、なるほどというエピソードに充ち満ちている。カント哲学は、けっして孤独な思索から生まれたわけではなく、対話から生まれたのである。

世の中全般に通じていた雑学的知識の持ち主で、会食の席で座を盛り上げる名手だったことなど、読んでいて楽しくなってくる。 

そして人間である以上、誰もが避けられない老いについて。頭脳明晰な哲学者カントも、寄る年波には勝てず、介護されながら老衰していく。カントの老いを詳しく描いているのは、著者自身が老境に入っていたためだろう。 

長々と書いてしまったが、カントについて関心のある人、そうではなくても池内紀ファンなら読む価値あり。この本を読めば、哲学者カントについて知ったかぶりができるようになりますよ(笑)






<ブログ内関連記事>

書評 『富の王国 ロスチャイルド』(池内 紀、東洋経済新報社、2008)-エッセイストでドイツ文学者による『物語 ロスチャイルド家の歴史』

書評 『ことばの哲学 関口存男のこと』(池内紀、青土社、2010)-言語哲学の迷路に踏み込んでしまったドイツ語文法学者

『ミヒャエル・エンデが教えてくれたこと-時間・お金・ファンタジー-』(池内 紀・子安美知子・小林エリカほか、新潮社、2013)は、いったん手に取るとついつい読みふけってしまうエンデ入門


 
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