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2024年4月28日日曜日

藤の花は藤色だ

 

藤の花は「藤色」だ。

「桜色」の桜、
「肌色」の肌、
「玉虫色」の玉虫・・・

藤の花は「藤色」だ。



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2024年4月24日水曜日

上州への日帰り旅 その1 「縁切寺満徳寺資料館」(群馬県太田市)を訪問。江戸時代に公認されていた「縁切寺」として、北鎌倉の東慶寺とならぶ存在だった満徳寺について知る


昨日(2024年4月23日)のことだが、「上州」への日帰りの旅に行ってきた。上州とは、いわゆる「北関東」の群馬県のことである。 

千葉県から埼玉県を経て群馬県に向かう。埼玉県の羽生市までは仕事で行ったことがあるが、その先は今回がはじめてだ。昨日は曇りではあったが、雨降りではなかったので決行した次第。 

千葉県北西部の住人にとって、「北関東」は意外と意識のなかで遠い。なぜなら、ふだんから目は東京しか向いていないから(笑) 

いやいや、実際にきわめて遠かった。朝6時過ぎに家をでて東武鉄道エリアを乗り継いで伊勢崎方面へ。着いたのは10時前。なんと3時間半もかかったのだ。新幹線ならとっくに大阪に着いているはずの時間距離である。 

館林から先の東武伊勢崎線は単線区間となり、朝夕を除けば1時間に1本しかないローカル線となる。 訪れたのは群馬県太田市の世良田と細谷、栃木県の足利、それから埼玉県の越谷である。

それぞれ、「縁切寺満徳寺資料館」、「高山彦九郎記念館」、「足利学校」、「久伊豆神社」である。最後の久伊豆神社は15年ぶりの再訪であった。

では、時系列に沿って訪問場所について書いていくことにしよう。 



***** その1 縁切寺満徳寺資料館(群馬県太田市) ****** 




さて、まずは東武伊勢崎線の世良田駅で下車して「縁切寺満徳寺資料館」へ。 

縁切寺というと、グレープ時代のさだまさしの歌もあって鎌倉の東慶寺がすぐに想起されるだろうが、江戸時代においては、その東慶寺と満徳寺のみ「縁切寺」として公認されていたという。 

尼寺であった東慶寺は、鎌倉時代からの由緒あるアジール(=避難所)として、徳川家の支配下においても、その存在意義を維持しつづけた。

満徳寺もおなじくアジールからの出発だが、徳川家とゆかりの深い尼寺として公認されたのである。もともと時宗の末寺であったが、徳川家との関係が深いので独立して存在していた。

ともに徳川家の支配が終わったことで、縁切寺としての機能は失い、東慶寺は尼寺ではなくなり、禅寺として生き残ったものの、満徳寺は廃寺となってしまった。 



(縁切寺満徳寺資料館 筆者撮影)

ただ、いかんせん交通事情が悪いので、東武伊勢崎線の「無人駅」の世良田駅からは徒歩だと片道30分かかる。幸いなことに「無料レンタサイクル」があることを事前に調べて知っていたので利用させていただき、片道10分ほど畑のなかをママチャリをかっ飛ばす。




 「縁切寺満徳寺資料館」じたいは、古文書を中心とした展示内容で、それはそれで貴重な資料ではあるが、研究者を除けばそれほど関心度の高いものではないだろう。


(「寺法」にもとづいて満徳寺の離縁状フォーマット 筆者撮影)


全般的にそれほど充実したという印象もないが、ほかに観光資源もない土地としては、位置づけとしては重要なのだろう。縁切りを希望する女性が一歩でも踏み込んだら、追っ手は踏み込むことができないこおtになっていた「駆け込み門」も復元されている。


(復元された「駆け込み門」 寺内はアジールであった 筆者撮影)


廃寺となった満徳寺も本堂が再建され、お寺としての機能はないものの、一般公開されている。 




満徳寺は利根川の北岸に位置しており、その対岸の埼玉県側には渋沢栄一の故郷である血洗島(現在の深谷市)がある。後者はいまだ訪れたことはないが、当時の交通状況を念頭におけば、「利根川流域」というくくりで考える必要はあるだろう。 


(常設展示のパネル)


資料館の展示パネルには、縁切寺である満徳寺に駆け込んだ女性たちが、どこからやってきたのか地図上にプロットされている。この地理的分布を見ると、満徳寺を中心として利根川対岸からもやってきていることがわかる。なかなか興味深い展示である。 


(車中で読んだ『三くだり半と縁切寺』の著者高木氏は満徳寺文書の研究者)



■電車で行く場合は本数が少ないことに注意!

「縁切寺満徳寺資料館」を訪問したあとは、そのまま速攻で世良田駅に戻る。ほかにめぼしい訪問先がなく、しかも電車が1時間に1本しかないためだ。 

そもそも満徳寺はメインの訪問先ではなく、先日ひさびさに北鎌倉で東慶寺を参拝してから、縁切寺関係の文献を見ていてきゅうきょ思いついた過ぎないためでもある。 

東武伊勢崎線に乗って世良田駅から館林方面に2駅目の細谷駅へ。この細谷駅は有人駅であった。 

さてここからは徒歩で「高山彦九郎記念館」へ向かう。今回の訪問の最大目的地がそこである。 

(つづく) 


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2024年4月22日月曜日

書評『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(三宅香帆、集英社新書、2024)ー「仕事と直接関係のない本」を読むのがなぜ難しいのかと言い換えるべき

 

『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(三宅香帆、集英社新書、2024)という本を読んだ。出版されたばかりの新刊である。  

「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」というのは、ずいぶん昔のことではるが、自分も学校を卒業して働き始めてから痛切に感じた問題(・・疑問というよりも問題として、だ)であったので、自然と関心が向かったのだ。 

著者は1994年生まれの「文芸評論家」。文学部で修士課程を卒業後にIT企業に3年勤務したが、会社を辞めたあと、ようやく本が読めるようになったという。ただし、この人の場合、読むのは自分の「専門」と直結した、いわゆる「文芸書」であって、自己啓発書を含んだビジネス書ではない。 

明治時代以降の「読書史」と「労働史」を交差させた考察は、読んでいてなかなか面白い。上から目線と受け取られるかもしれないが、若い世代の著者なのに、よく調べて、よく考察して書いているな、と。 

読んでいると、教養を求めて、知識を求めて飢えていた階層と世代の意識が手に取るようにわかる。この著者のすぐれた点は、女性たちがその担い手であった、1980年代のカルチャーセンターブームもきちんと取り上げて論じていることだ。この点はふつう欠落している視点だからだ。


■問題は「仕事に直接関係ない本」が読めなくなることだ

自分の20歳台もそうだったが、大学卒業前に予期していたとおり、たしかに「働き始めて本が読めなくなった」。それは、あまりにも多忙だったからであり、しかも読む本の大半が仕事関連のものとなったためだ。 

とはいえ、厳密にいうと「本が読めなくなった」のではなく、「仕事と直接関係ない本が読めなくなった」のである。それはタイムマネジメントの問題だけではない。モチベーションの問題でもある。モチベーションの強度の問題だ。

その「趣味」がどこまで好きなのか、それがなければ生きていけないほど自分にとって重要なものなのか、ということだ。

一般的にいって、20歳台は仕事を覚える時期だから「仕事に直接関係ない本」が読めなくても仕方がない。それはもうあきらめるしかないだろう。 

「仕事に直接関係ない "本"」を「仕事に直接関係ない "趣味"」と言い換えれば、まさに著者の言うとおりだ。1994年生まれでデジタルネイティブ世代なら、なおさら深刻な問題かもしれない。人生からスマホを遠ざける習慣がそもそもないからだ。 

むしろ問題は、ある程度まで仕事ができるようになって、ワークとライフの関係が落ち着いてきてから、過去に自分がもっていた「趣味」、つまり「仕事に直接関係ない本」を読む習慣を復活させ、それを持続可能なものとすることができるか、にあるのではないだろうか? 

そういう論点になると、それはすでに「自己啓発書」の領域になってしまうので、著者の意図から離れてしまうのだろう。 



■時代状況の問題であるが、モチベーションの強度にかんしては個人差も大きい

先にも書いたように、「読書史」と「労働史」の交差という観点から読めば、本書はなかなかの労作である。 

とはいえ、著者の問題提起と分析は面白く感じたものの、著者による「情報と知識の違い」のとらえ方には違和感を感じるし、そもそも「文芸書」などほとんど読まないわたしには響かない点も多々ある。 

さらにいえば、勤め人ではなくフリーで働いている人や、子育て終了後の女性やリタイア層のように、自分の時間を比較的フレクシブルにつかえる人には関係ない話であろう。 

やはり思うのは、「本が読めなくなった」のは、人生においてなにに重点を置くのかという価値観の問題と、モチベーションの強度の問題なのではないか、と。

たしかに時代状況の問題もあるが、あまり社会に責任や解決策を求めない方が現実的ではないと思うのだが、いかがだろうか。

著者自身も自分が「読みたい本」を読むために仕事を辞めているではないか。「読みたい本を読む」(=「やりたい趣味をやる」)ために会社を辞める、もちろんそれも選択肢の1つである。


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目 次
まえがき 本が読めなかったから、会社をやめました 
序章 労働と読書は両立しない? 
第1章 労働を煽る自己啓発書の誕生 ― 明治時代 
第2章 「教養」が隔てたサラリーマン階級と労働者階級 ― 大正時代 
第3章 戦前サラリーマンはなぜ「円本」を買ったのか? ― 昭和戦前・戦中 
第4章 「ビジネスマン」に読まれたベストセラー ― 1950~60年代 
第5章 司馬遼太郎の文庫本を読むサラリーマン ― 1970年代 
第6章 女たちのカルチャーセンターとミリオンセラー ― 1980年代 
第7章 行動と経済の時代への転換点 ― 1990年代 
第8章 仕事がアイデンティティになる社会 ― 2000年代 
第9章 読書は人生の「ノイズ」なのか? ― 2010年代 
最終章 「全身全霊」をやめませんか 
あとがき 働きながら本を読むコツをお伝えします

著者プロフィール
三宅香帆(みやけ・かほ)
文芸評論家。1994年生まれ。高知県出身。京都大学大学院人間・環境学研究科博士前期課程修了(専門は萬葉集)。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもの)


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2024年4月21日日曜日

ウコンとターメリック、そしてパクチーとコリアンダー。その心は、名前が違うがモノはおなじ

 

3年以上にわたって「断酒」を続けていたため、「ウコン」の存在そのものが意識から消えていた。 

「家飲み」はしないが、人と会うときは「たしなむ程度に飲む」ことにしたので、ウコンのことを思い出した。

 「痛風」のクスリは飲み続けているが(・・あと2年飲めと医者からは言われている)、さすがに「痛風」の再発は怖い。あの痛みは体験したくないからね。 

というわけで「ウコン」を飲むことにしたわけだ。昨日のことである。 

かつては飲み会の前にコンビニで買うのが当たり前だったウコンだが、近所のマツキヨ(=ドラッグストアのマツモトキヨシ)に立ち寄ったら「ウコン」を売っていることに気がついて購入。 

マツキヨの「ウコン」には、英語で Turmeric drink と書いてある。そうだな、「ウコン」はインド料理のスパイスの「タメリック」でもあったわけだ。 

ということは、つまり「ウコン」はドリンクとして飲んでいなかっただけであって、「タメリック」としてはときどき摂取していたことになる。 

なるほど、「パクチー」と「コリアンダー」の関係のようなものだな、と。タイ料理など東南アジア料理には欠かせないパクチー。西洋料理のスパイスとして欠かせないコリアンダーである。

その心は、名前は違うがモノはおなじ。ウコンもタメリックもまたおなじだ。


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・・タイ料理の「カオマンガイ」とシンガポール料理の「ハイナン・チキンライス」は、名前は違うがおなじもの


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