「アタマの引き出し」は「雑学」ときわめて近い・・日本マクドナルド創業者・藤田田(ふじた・でん)に学ぶものとは?

◆「アタマの引き出し」つくりは "掛け算" だ : 「引き出し」 = Σ 「仕事」 × 「遊び」
◆酒は飲んでも飲まれるな! 本は読んでも読まれるな!◆ 
◆一に体験、二に読書、その体験を書いてみる、しゃべってみる!◆
◆「好きこそものの上手なれ!」◆

<旅先や出張先で本を読む。人を読む、モノを読む、自然を読む>
トについてのブログ
●「内向きバンザイ!」-「この国」日本こそ、もっとよく知ろう!●

■■ 「むかし富士山八号目の山小屋で働いていた」全5回 ■■
 総目次はここをクリック!
■■ 「成田山新勝寺 断食参籠(さんろう)修行(三泊四日)体験記 」全7回 ■■ 
 総目次はここをクリック!
■■ 「庄内平野と出羽三山への旅」 全12回+α - 「山伏修行体験塾」(二泊三日)を中心に ■■
 総目次はここをクリック!


「個」と「組織」のよい関係が元気をつくる!

「個」と「組織」のよい関係が元気をつくる!
ビジネス寄りでマネジメント関連の記事はこちら。その他の活動報告も。最新投稿は画像をクリック!



ご意見・ご感想・ご質問 ken@kensatoken.com にどうぞ。
お手数ですが、コピー&ペーストでお願いします。

© 2009~2018 禁無断転載!



2017年12月26日火曜日

『生誕150年企画展 南方熊楠 100年早かった智の人』(国立科学博物館 東京・上野)に行ってきた(2017年12月22日)-「グローカル」で「智の巨人」であった南方熊楠の全体像を知る企画展


先週のことだが、『生誕150年企画展 南方熊楠 100年早かった智の人』(国立科学博物館 東京・上野)に行ってきた(2017年12月22日)。特別スペースをとっての展示。入場料620円を払えば一般展示も観覧可能だ。

南方熊楠といえば日本民俗学を築いた柳田國男、折口信夫と合わせて三大偉人という位置づけだろうが、さすが国立科学博物館だけあって展示内容は生物学を中心になっている。


しかも、熊楠が生涯をかけて取り組んて採集した粘菌(変形菌)のほか、一般の菌類、地衣類微細藻類、大型藻類の標本と一緒に展示されている。国立科学博物館所蔵のものだが、いずれも熊野を含めた紀州で採集したもの。地元にどっかりと腰を下ろしてフィールドワークに専念していたわけだ。

そして海外の研究者と活発に交流し、研究成果は英国の科学雑誌『ネイチャー』に投稿していた。現在のようにサイエンスが完全に確立していなかった19世紀の博物学(ナチュラル・ヒストリー)の時代ならではであるが、トータルで51編という投稿数は、現在に至るまで熊楠が個人レベルでは世界最多だという。


地元密着型で、しかも世界に向けての情報発信。まさにグローバルとローカルをかけあわせた「グローカル」の人だったわけだ。 国立科学博物館(東京・上野)は、開館から140年。ことし生誕150年の南方熊楠が10歳の時になる。そう考えると同時代性というものが感じられて面白い。


つまるところ南方熊楠は、狭い意味の民俗学者ではなく、生物学から民俗慣習まで幅広く、しかも東西文明をまたいで取り組んだ「博物学」時代の人であり、まさに近代日本が生んだ超弩級の「智の巨人」なのだ。

(南方熊楠の「智の技法」を解析 筆者撮影)

この企画展では、「知」ではなく、あえて「智」という漢字をつかっているのは、南方熊楠のバックグラウンドには、高野山を抱える紀州の知的風土に真言宗の影響が強いからでもあろう。自然界を曼荼羅で思考した熊楠の知的背景の一つに仏教がある。 「一切智」は仏教要語である。

わたし自身は大学時代からの熊楠ファンで、本来なら紀州田辺の南方熊楠顕彰館まで足を運びたいところだが、なかなかその機会がない。その意味ではこの企画展は大変ありがたい。企画展の目録「小冊子」としてなんと無料配布(!)しているので、熊楠ファンなら絶対にもらっておくこと!


天才・南方熊楠の「智」の全体像へのアプローチの企画展子どもから大人まで楽しめる「智のワンダーランド」が国立科学博物館。時間があれば、ついでに一般展示も観覧したい(・・今回はその時間がなかったのが残念だ)。







<関連サイト>

『生誕150年企画展 南方熊楠 100年早かった智の人』(国立科学博物館 東京・上野) 公式サイト

南方熊楠顕彰館(和歌山県田辺市)





<ブログ内関連記事>

"粘菌" 生活-南方熊楠について読む-
・・わたし自身の熊楠との出会いについて語ってある

書評 『異端力のススメ-破天荒でセクシーな凄いこいつら-』(島地勝彦、光文社文庫、2012)-「常識に染まらず、己の道を行く」怪物たちの生き様 
・・南方熊楠と小室直樹が取り上げられている

「植物学者 牧野富太郎の足跡と今(日本の科学者技術者シリーズ第10回)」(国立科学博物館 東京・上野)にいってきた
・・日本の植物学を作り上げた巨人・牧野富太郎


■雑誌『ネイチャー』

「大英自然史博物館展」(上野・科学博物館)にいってきた(2017年4月19日)-子どもはもちろん、大人も知的興奮を隠せない絶対に見にいくべきイベントだ!

・・サイエンスがまだ確立してなかった博物学(ナチュラル・ヒストリー)の時代

「史上空前規模の論文捏造事件」(2002年)に科学社会の構造的問題をさぐった 『論文捏造』(村松 秀、中公新書ラクレ、2006)は、「STAP細胞事件」(2014年)について考える手助けになる


■フィールドワーカーの「知の技法」

企画展「ウメサオタダオ展-未来を探検する知の道具-」(東京会場)にいってきた-日本科学未来館で 「地球時代の知の巨人」を身近に感じてみよう!
・・「なんにもしらないのは、よいことだ。」「あるきながら本をよみ、よみながらかんがえ、かんがえながらあるく。」「「発見」というものは、たいていまったく突然にやってくるのである。」・・至言!

書評 『梅棹忠夫-知的先覚者の軌跡-』(特別展「ウメサオタダオ展」実行委員会=編集、小長谷有紀=責任編集、千里文化財団、2011)



■「知」と「智」


「シャーリプトラよ!」という呼びかけ-『般若心経』(Heart Sutra)は英語で読むと新鮮だ
・・大乗仏教では「知」と「智」を区別してます。前者の「知」は「分析的知性」を意味するサンスクリット語の「ヴィジュニャーニャ」、後者の「智」は「総合的知性」あるいは「全体的知性」を意味する「プラジュナー」。『般若心経』(プラジュナー・パーラミター)の「般若」のことです。熊楠の智のあり方は、全体把握を志向した「智」というべきもの




(2017年5月18日発売の新著です)


(2012年7月3日発売の拙著です)







Clip to Evernote 



ケン・マネジメントのウェブサイトは

http://kensatoken.com です。

ご意見・ご感想・ご質問は  ken@kensatoken.com   にどうぞ。

お手数ですが、クリック&ペーストでお願いします。

禁無断転載!




end