エリザベス・キューブラー=ロスの『死ぬ瞬間』(On Death and Dying: 死と死にゆくことについて)は、まさに名著。1969年に出版されてベストセラーになり、現在でも広く読み継がれてきたロングセラーである。
自分は20歳台の終わりから30歳台の前半にかけて、読売新聞社からでていた旧版の日本語訳で読んで、大いに感じることがあった。
その『死ぬ瞬間』が NHK・ETVの「100分で名著」で取り上げられていることを遅ればせながら知った。しかも指南役は宗教学者の島進進教授。スピリチュアルという側面が大事だからだ。
医者として末期患者に接してきたキューブラー=ロスが発見した「死の受容五段階」は、末期患者に対してどうターミナルケアを行えばよいか、大きな示唆を与えてくれるものだ。
「死の受容五段階」とは、「否認」「怒り」「取引」「抑うつ」「受容」の5段階を指している。ただし、かならずしもこの順番通りに進むわけではなく、行ったり来たりすることもある。
「見たくない現実」、「耳にしたくない現実」、その「受け入れがたい現実」を最終的に受け入れるまでにはプロセスがあるのだ。
これは「受け入れがたいものを受け入れる」ための心理的プロセスとして、個人レベルでも、組織レベルでも応用可能である。
その意味でも、わたしにとって大いに意義ある名著なのだ。番組視聴にとどまらず、ぜひ『死ぬ瞬間』を手にとって読んでみてほしい。
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